梅雨バテという言葉、最近耳にするようになってきた。たしかに梅雨時になると体調が悪い、頭痛や倦怠感、疲れなど感じるという人も多いだろう。株式会社リーフェが行った調査によれば、実際20~50代の3人に1人がこの時期に体調不良の経験があるという。

この梅雨バテの症状や対策をおさえておくと、これからの季節役立つこと間違いなし!

梅雨の時期になぜ体調不良が起こるのか?

先日「梅雨バテ対策セミナー」が開催され多くの報道陣がつめかけた。このセミナーで登壇したのは株式会社リーフェの代表であり、健康解説動画YouTubeチャンネル『からだプラン』の運営などを手掛ける現役内科医師・橋本将吉氏。

橋本医師によれば、梅雨バテは梅雨の時期に起こる体の不調のことで、主な症状は頭痛、倦怠感、そして疲れ。ただし梅雨バテは医学用語ではなく、イメージがわきやすいため使用されている言葉。

それらの症状の原因として、梅雨の時期は湿度も気温も高い。そのため汗はかくのだが、湿度が高いために汗が蒸発せず、熱を逃がせなくなった結果、身体に熱がこもってしまう。また一方で汗はかいているので体内の水はどんどんと外に出ていってしまうため、脱水症状になってしまうことも。

さらに梅雨の時期は副交感神経よりも交感神経が高ぶってしまうなど、そういった複数の要素から梅雨バテが起きるのではないかという。症状だけをみれば夏バテと似ているのだが、梅雨ならではの状況が引き起こしていると言えるだろう。

たしかに梅雨の時期は夏ほど気温が高くないこともあり、またその天候的イメージから、水分補給や体温コントロールを意識しづらい。そういった我々の意識の問題もあるだけに、梅雨にも“バテ”はあると覚えておくとよい。

また原因がわかればそういった症状や対策も簡単だ。

梅雨バテの解消と対策

(1)温度と湿度の調整

室温をクーラーなどで調整して26~28度の適温に保つ。また湿度も梅雨バテの原因のため、除湿器を使うことで湿度の調整を行う。ちなみに高湿度下ではカビが発生しやすいので、家をクリーンに保つようこまめな掃除も行うとよい。

(2)食生活をととのえる

食事でとるものの品目数を増やして、バランスよく栄養をとる。また旬の食べ物を積極的にとることで、身体も整えることができる。

(3)有酸素運動・無酸素運動で体力作り

有酸素運動と無酸素運動のどちらも、バランス良く行い熱をためこまない身体作りも重要。実は脂肪が多い人は身体が熱をためやすく、梅雨バテにもなりやすい。そのため有酸素運動をして脂肪を燃やし、無酸素運動をして筋肉をつけていく必要がある。

(4)水分や塩分のこまめな補給

先に説明したように軽度の脱水症状が起こりやすく、また汗とともに塩分も出ていってしまうので、こまめな水や塩分の補給も大切だ。

梅雨バテ対策・解消のドリンクレシピ

最近ではOS-1や経口補水液もよく目にするようになったが、こういった補水ドリンク、実は家庭でも簡単に作ることができるのだ。橋本医師が推奨する梅雨バテ対策のスペシャルドリンクレシピをご紹介。

【梅雨バテ対策 スペシャルドリンク】

水 200cc はちみつ 大さじ1+小さじ1 レモン:大さじ1 オリゴ糖 大さじ1 リンゴ酢 小さじ1 塩 ひとつまみ

コップに水を入れて上記の材料を入れてまぜるだけ、という簡単なもの。また旬の食べ物を入れると良く、パイナップルや桃などもおすすめ。さわやかな酸味と甘味があるため美味しく飲みやすく、身体に水分を染み込ませてくれるのだ。

これからは夏バテだけではなく、梅雨バテも意識して、体温や水分補給などをしっかり心がけて、これらの季節を乗り切っていただきたい!

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