6月11日のニュース番組「AbemaPrime」(AbemaTV)で、髪の毛や眉毛、まつ毛など、全身の様々な毛が抜け落ちてしまう病気“全身脱毛症”であることを公表した、アイドルグループ・エレクトリックリボンのぴっぴへの密着企画が放送された。

また、ぴっぴはスタジオにもゲスト出演。“アイドル”という多くの人の目に晒され、見た目も重要視される職業に就くぴっぴが、この病気の公表に至った経緯などについて語った。

ぴっぴは“全身脱毛症”を公表した理由について、「(公表前に)ステージ上で転んじゃった時があって、そのとき完全にウィッグがズレたと感じた。このままじゃ起き上がれないと思って、頭を抱えてしばらく倒れていました。楽屋に戻ったら、前髪が前の方にズレこんでいてめっちゃ長くなっていて。そろそろちゃんと伝えなきゃなと思った。もう一つ(の理由として)、ウィッグの状態のままだと病気のことは周りの人には分からない。みんなから『分からないから言わなくていいよ』と言われていたけど、逆に言うと『言わなきゃ分からない病気』なんだと思った。全く皆さんに知られていない病気なんだとわかったから、脱毛症という言葉を知ってもらえたらいいなとか、同じ症状の方が少しでも生きやすい世界になれたらいいなと思って公表させてもらいました」と、力強くも明るく語った。

また、番組では、病気を患っている人たちの「アピアランス(見た目のケア)」をテーマに議論を展開。ぴっぴは「私はウィッグに一番最初に救われたんですよ。髪の毛がどんどん無くなっていって、帽子でも隠せなくなってどうしようとなった時にこんなに可愛らしいウィッグに出会って。気持ちがすごく明るくなりましたね」と、ウィッグが与えた効能は大きいと明かした。

さらに、ぴっぴは「今のウィッグって昔に比べてすごく軽い。髪の根っこが黒かったり、生え際の地肌もきれい」とその使用感を絶賛し、間近で見ていたスタジオメンバーも最新ウィッグの進化に驚く様子を見せた。

番組の最後で、ぴっぴは「髪の毛無い方見ると、誰でもびっくりはしちゃうと思う。びっくりすることは全然悪いことじゃないと思うんですけど、びっくりした後はこれも個性の一つなんだなと受け止めてもらって、今日お話したことを頭の片隅に置いてもらえると嬉しい」と訴えた。

終始愛くるしい笑顔を忘れることなく、病に負けない強さを垣間見せたぴっぴに、視聴者からは「ぴっぴさんは髪で悩んでる人の希望」「ぴっぴちゃんの前向きさにこっちまで勇気が湧く」「命に直ちにかかわらない病気ってなかなか伝わりにくいし、世に知られていない病を伝える意義のある企画」など多くの反響が寄せられた。