エステティシャン・鍼灸師として豊富な経験を持つ森田真理先生。女性ホルモン研究家でもあり、不妊や産前・産後ケア、生理トラブル、更年期障害といった女性特有の症状に特化して治療をされています。今回は、「大人になっても成長ホルモンは大切」というお話です。

運動している大人は成長ホルモンの分泌が多い

“成長ホルモン”と聞くと「育ち盛りの子どもに大切なホルモン」という印象がありますが、大人にとっても大切なんでしょうか?真理先生、教えて下さい!

「成長ホルモンは、もちろん大人にとっても必要で、大事です。若々しい人ほど、成長ホルモンの分泌力が高いですね。あとは運動している人も、成長ホルモンの分泌がいいといわれています」

それはトレ女にはうれしい情報ですね!

「成長ホルモンには、骨や筋肉を発達させたり、脂肪を分解したり、内臓脂肪を減らしてくれる作用があります。また、髪や皮膚を作ったり、精神を穏やかにしたり、記憶力を高めたり、生殖機能を高めたりする作用も。だから成長ホルモンが低下すると太りやすくなったり、筋力や骨量が低下したり、内臓脂肪が上がってきたり、肌が乾燥しやすくなったりしますね。それから疲れやすくなったり、やる気がなくなったり、落ち込んだり、体力が低下したり、性欲が落ちたりします」

成長ホルモンの分泌が多いのは睡眠中と運動中

「成長ホルモンは睡眠中に最も多く分泌されますから、睡眠の質を高めることが大切です。筋力トレーニングをしている時なども成長ホルモンが分泌するので、ほどよく運動したいですね」

「それから、成長ホルモンの分泌にはタンパク質の補充が重要です。また、ストレスが高くてコルチゾール(ストレスがかかると分泌されるホルモン)が高い人は、成長ホルモンの分泌が妨げられてしまうので、ストレスをためこまないこと」

「あとは、成長ホルモンって、空腹時に出るんですよね」

『いつもお腹いっぱい』という状態ではなく、『お腹が空いてから食べる』という自然な状態も大事ということ。生活を整えて、成長ホルモンをたくさん分泌しましょう!

ライター:沢田聡子
監修:森田真理/Mari鍼灸Salonオーナー。痩身・美容鍼灸家として人気が高い。オリジナルブランド「ぎんざ美人灸」を持つ。

「きれいでいたい!」なら成長ホルモンの分泌を増やす生活にシフト