エスカレーターに乗る時は左右どちらかに寄り、歩く人のために片側を空ける。

※写真はイメージ

日本全国でいつの間にか浸透し、常識のようになってしまった『エスカレーターの謎ルール』。

本来、エスカレーターは立ち止まって利用するものであり、歩いて上る人のために片側を空ける必要はありません。

また、片側に寄ったり、歩いたりすると故障の原因になってしまうといわれています。

エスカレーターの『正しいマナー』を啓発するキーホルダーが話題に

2019年6月14日に話題になった、「もっとこういうのが広まればいいのに」と書かれたTwitterの投稿。投稿者は駅のエスカレーターで、あるキーホルダーを目にしたといいます。

キーホルダーに書かれているのは「わけあってこちら側で止まっています」という言葉と、エスカレーターのイラスト。

これは、エスカレーターの『片側空け』をなくすことを目的とした啓発グッズなのです。

足腰が不自由な人や、どちらかの手が不自由で手すりがつかみづらい人など、エスカレーターの『謎のマナー』で困っている人は少なくないでしょう。

また、そういった事情がなくとも、エスカレーターの正しいマナーを世間に浸透させたい人もいるはず。

このキーホルダーは、そういった人たちのために公益社団法人・東京都理学療法士協会が無料配布しているのです。

Twitter上では「もっと広まってほしい!」という投稿に共感の声が相次ぎ、多くの『いいね』が寄せられています。

・これいい!友人が左側のマヒで手すりが持てず、東京で困っていたから拡散したい。

・ちゃんと真ん中に立っていたのに「どけよ!」といわれたことがある。階段を使えばいいのに…。

・本当は、こういうキーホルダーがなくても守らなきゃいけないのにね。

・エスカレーターの行列を見るたびに、両側に乗ったほうが効率がいいのにって思う…。

東京都理学療法士協会ウェブサイトでは、このキーホルダーを申し込むことができます。

『空ける側』とされてるほうに立ちたい人や、「両側に止まって乗るのが本来のマナーと広めたい」という人、「大切な人と並んで乗りたい」という人をはじめ、多くの人が身に付けることで正しいマナーの浸透を目指しているとのこと。

本来のマナーが定着し、多くの人が暮らしやすい環境に近付くといいですね。


[文・構成/grape編集部]

出典
東京都理学療法士協会 エスカレーターマナーアップ推進委員会
※写真はイメージ