昨夏のロシアW杯以来の招集を受けた岡崎、歴代外国人監督と森保監督の違いを指摘

 6月のキリンチャレンジカップで昨夏のロシアワールドカップ以来となる日本代表復帰を果たした33歳FW岡崎慎司レスター・シティ)は、ブラジルで開催されるコパ・アメリカ南米選手権)の代表メンバーにも継続招集されている。森保一監督の下で初の国際大会に臨むなか、指揮官の指導法を「ああだこうだというのをあまり言わないスタイル」と分析。そのうえで指揮官が「待っている」という選手像について言及している。

 今季の岡崎はリーグ戦21試合に出場してノーゴールに終わった。森保監督は岡崎の招集理由について「岡崎も試合出場は短いながら継続しているということ、最終戦のチェルシー戦も映像でチェックして、十分に代表でプレーできると思って招集している」と説明。そのうえで「これまでたくさんの経験をしてきて日本代表を支えて来てくれた選手の持っているものを少しでもチームに還元して生かしていければという思いがある」とベテランFWに期待を寄せている。

 今月5日のトリニダード・トバゴ戦(0-0)、9日のエルサルバドル戦(2-0)はいずれもベンチ外となった岡崎だが、トレーニングは他のメンバーと一緒にこなしており、コパ・アメリカに向けた現地合宿でも順調に調整を続けてきた。

「やりたいことは大体分かった」と森保流を徐々につかんだという岡崎は、これまで日本代表を率いてきた外国人監督と森保監督の違いを指摘する。「今まで外国人監督がやってきて、こうしよう・ああしようと提案するような監督が多かった。逆に森保さんの場合は、それをやることがあるにしても、まずは選手の成長を求めている」と持論を展開した。

「全選手に言えることは…」 コパ・アメリカで森保監督の期待に応えるのは?

 短期間ながらトレーニングを積み重ね、岡崎の中で森保監督が求めている選手像も見えてきたという。

「最終的な形として、こういう相手だったらこうやって対応しようと、選手から柔軟にアクションを起こせるような選手を待っていると思う。そういう選手が今、代表に集まっている」と若手主体の代表チームながら、自主性を備えた選手たちに期待を込めた。

「全選手に言えることは、ピッチで自分のやりたいことを表現できる選手が必要。それを監督が待っている。だからこそ、(森保監督は)ああだこうだというのをあまり言わないスタイル」(岡崎)

 コパ・アメリカのグループリーグでは、チリ(17日)、ウルグアイ(20日)、エクアドル(24日)と対戦する。東京五輪世代の若手をはじめとする日本代表のメンバーは、指揮官の期待に応え、ピッチ上で柔軟に対応する姿を見せられるだろうか。(Football ZONE web編集部・大木 勇 / Isamu Oki)

日本代表の森保監督【写真:AP】