「箸の持ち方」に関するツイートがトレンド入りするなど話題を呼んでいる。目白大学が栃木、埼玉、福島各県などの約8000人を対象に調べたところ、30代女性で箸を正しく使える人は約3割にすぎなかった。
40代や50代でも30%台で、男性もほぼ同じ結果。正しく使える人の割合は、年々減っているという。箸の持ち方論争が勃発する中、ツイーター上の反応、そして箸メーカーが考えていることをしらべぇ取材班が追った。
■お嫁に行けんよ
娘が小学校の先生から「お箸の持ち方がおかしい。お嫁にいけんよ」と言われたというので、朝から母はヒートアップ♡
お箸の持ち方が変だから結婚したくないとかいう人とそもそも結婚せんでいいし、いや、結婚する相手を決めるのは娘やし、女が選ばれる時代なんてとっくに終わってるし、はああああ??— ちゃちゃこ@正直クソババアお母さん (@shinkontosa) June 12, 2019
娘が小学校の先生から「お箸の持ち方がおかしい。お嫁にいけんよ」と言われたというツイートがまたたく間に拡散し、このツイートには15日6時現在約1,600件のコメントが寄せられている。
■茂木氏も反応
箸の持ち方のトレンド入りに対して、「そもそも正しい持ち方って一つ? 誰が決めたの? どちらかと言うと、その人が使いやすかったらそれでいいような」と茂木健一郎氏が反応した。
箸の持ち方がトレンド入りしているけれども、ぼくはよほど変じゃ無い限り他人の持ち方気にしたことないなあ。自分ではちゃんと持っているような気がしているけど、自信がない(笑)。そもそも、正しい持ち方って一つ? 誰が決めたの? どちらかと言うと、その人が使いやすかったらそれでいいような。
— 茂木健一郎 (@kenichiromogi) June 14, 2019
■箸メーカーの想いは…
箸メーカーは、各社「箸の持ち方」について独自の取り組みを行っている。大正10年創業の「兵左衛門」は、人の箸使いと食し方に着目し、「箸育」こと「お箸知育教室」の出前講座を実施。
「お箸の国日本」の食文化やマナーを見直すきっかけとして、箸の正しい持ち方や使い方を学ぶことができる。1998年に産声を上げたこの出前講座は、全国44都道府県を回り年間200回以上を開催するまでに発展した。
オーダーメイドおはし専門店「京都おはし工房」では、購入者に箸の持ち方を教えている。「まず一本から始めて、次に二本でできるようにしていく。誰でも持ち方は直すことができる」と店主は話す。箸の正しい持ち方が身に付く練習箸を発売しているメーカーもある。
■食べ方が汚いと…
ネットでは「食べ方が汚いと恥ずかしい」という意見もあがっている。
「お嫁に行けるかどうかは別として、仕事の食事会などで食べ方が汚いと恥ずかしいですよ 社会人としての道が狭まります」
「自分がどう思うかだけでなく他人にどう思われるかも考えておくに越したことはないですよね」
「私の母も特に箸の持ち方の躾をしなかったので私は21歳まで変な持ち方でしたね。恥ずかしかったけどなかなか直せなかった。男性に箸の持ち方面白いねと言われ、嫌で嫌で頑張って直しました」
「箸の持ち方が正しいと、安定感があるので、食べ物をつまみやすいと思います」
「俺も箸の持ち方直さずに大人になったら苦労してるよ。 同窓会や会社の飲み会とかで。 だから小さいうちから 箸の持ち方を教えてあげれば 子供は将来恥ずかしくない子供になると思います」
お箸の国そして美しい国ニッポン。ここで一生を過ごすなら、お箸の正しい持ち方をできることに越したことはないだろう。
・合わせて読みたい→意外に気になる? 彼女の箸の持ち方で「親への紹介を躊躇した」人も
コメント