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瀬戸内寂聴さん(97)の66歳年下の秘書・瀬尾まなほさん(31)が、5月15日に入籍し、6月8日京都市内で披露宴を行った。

本誌は、披露宴の数日前に2人の“結婚記念対談”を取材していた。瀬尾さんのお相手は関西在住の年下の男性。交際期間は1年ほどだという。

披露宴前日には、瀬尾さんの2冊目のエッセイ『寂聴先生、ありがとう!』(朝日新聞出版)が発売。出席者には“引き出物”としてプレゼントされた。その帯には《私、ついに結婚します!》というキャッチが入っている。

寂聴「《結婚します!》って文字が私の写真にかかっているけど、私が結婚するって勘違いする人もいるんじゃないかしら?」

まなほ「ありえません! そんなこと考える人誰もいませんよ(笑)」

寂聴「はいはい(笑)。これからは主婦兼秘書兼作家ということになるけど、彼は家事も手伝ってくれるの?」

まなほ「1カ月ほど前からいっしょに暮らし始めていて、掃除と洗濯は分担してくれています。料理はもっぱら私の担当です」

寂聴「えっ、彼はあなたの作ったご飯を食べてくれるの?」

まなほ「いつも『おいしい』って言ってくれます」

寂聴「へぇ、信じられない(笑)」

まなほ「いつもそんなこと言ってからかいますよね」

まなほさんが寂庵にやってきてから8年。“嫁ぐ愛弟子”に寂聴さんがアドバイスを――。

寂聴「私はこんなに長生きして、いろいろなご夫婦を見てきましたけれど、うまくいっている夫婦というのは、お互いにユーモアがある夫婦ね。自分が笑ったときに相手が笑わなかったらつまらないじゃない。いまの世の中は暗いし、人生だっていいときばかりは続かない。夫婦でいっしょに笑えなければやっていけません」

まなほ「私も、ずっと笑いあえる夫婦でいたいです」

寂聴「夫婦円満のためにもう一つ必要なのは『許すこと』。『愛』とは『許す』ことなの。完全な人間なんていません。みんな許されて生きている。自分が許されている分、相手も許さないとね」

まなほ「……頑張ります」

寂聴「ケンカをしたときは、どちらが先に謝るの?」

まなほ「いまは彼ですね。私はけっこうずっと怒っているほうなので。でも努力して許せるようになります!」

寂聴「笑うことと許すことを忘れなければ、きっと幸せになれます!」