警察官に密着し、犯人の逃走や追跡、逮捕などの場面をカメラが捉えるドキュメンタリー特番「逮捕の瞬間!警察24時」(夜7:00-9:54、フジテレビ系)。6月16日(日)の放送では、「逮捕の瞬間!警察24時 令和・新時代の名物刑事 全国『指名手配』完全追跡SP」と題し、令和の時代に日本の治安を守る全国の新たな名物刑事たちが登場する。

【写真を見る】令和の時代に、日本の治安を守る名物刑事たちが続々登場

また、全国各地で年間200人の指名手配の容疑者を逮捕する追跡捜査の専門プロ集団、警視庁・捜査共助課にも密着。

9カ月逃亡しており、強盗致傷・監禁の容疑で手配されている男を、ほんのわずかな手掛かりから居場所を突き止める執念の捜査を記録する。

今回WEBサイト「ザテレビジョン」が事前に視聴し、オリジナルレビューで番組の魅力を伝える。

■ 増加している新しい犯罪を知るきっかけにも

日本の治安を守る警察官や刑事。誰もが一度は憧れた職業ではないだろうか。かく言う私も、ドラマや映画を見て漠然と憧れていた一人。そんな刑事たちに長期にわたって密着する同番組。

まず驚いたのは、大麻の低年齢化が本当に起きているということだ。よくニュースで見かける見出しだが、実際に職務質問の様子から逮捕の瞬間まで密着しているのでリアリティーが強い。

番組に登場した高校生は、学校内で大麻を使用したと供述。大麻を買うきっかけはSNSだったというから時代を感じる。令和になって、犯罪の入り口も多様化しているようだ。

続いて名物刑事たちが続々登場。中でも印象に残ったのは、巧みな話術で町の治安を守る“職務質問の達人”と呼ばれる刑事。

職務質問の達人”と聞くと、威圧する光景が目に浮かぶが、彼は物腰柔らかな会話が特徴的。信号無視をした日本語が話せない外国人にできる限りの英語で話し掛けたり、自殺を図る女性の悩みと真摯(しんし)に向き合ったり。筆者がイメージしていた刑事や職務質問のイメージが覆された。

また、幼い頃から刑事に憧れていたという女性が挑んだ“のび”と呼ばれる住居への不法侵入。最近は空き巣だけでなく、在宅中を狙い、出してある貴金属などを盗む不法侵入が増えているようだ。

憧れの刑事になり、初めての事件に奮闘する姿は、思わず応援したくなる。そんな彼女が懸命に捜査し、犯人を逮捕する瞬間に注目してほしい。

日本の治安を守るため、危険を犯すこともある警察官や刑事たち。彼らの日常や奮闘する姿を見ることで、仕事に懸ける熱い思いや、警察の重要性を改めて感じることができる。

さらに、私たちの身の回りに起こり得る犯罪に警鐘を鳴らしたり、近年増加している犯罪を知るきっかけにもなる番組になっていると感じた。(ザテレビジョン・文=R)

6月16日(日)に「逮捕の瞬間!警察24時―」が放送される