ネイルアートを施し手元のおしゃれを楽しむのが女性の間で一般的となりつつある昨今、ジェルネイルを楽しむ人も少なくないだろう。しかし、その施術が原因で深刻な健康被害に遭った女性がいるようだ。

 イギリスに住む20歳の女性ブルターニュ・ガイアットさんは、アクリルネイルの施術によって指を切断しそうになったと5月31日に海外ニュースサイト「THE SUN」が報じた。

 アクリルネイルとは、ジェルネイルの一種でアクリルリキッドとアクリルパウダーを混ぜて作る人工爪だ。一般的なジェルネイルは液体を爪に塗り、UVライトまたはLEDライトを当てて硬化させるのに対し、アクリルネイルは爪の長さを人工的に伸ばすことができる違いがある。

 ブルターニュさんは、以前にも利用したことのあるネイルサロンへ。施術中、ネイリストが自爪のカット時に誤ってブルターニュさんの左手薬指周辺の皮膚までカットしてしまったのだ。ブルターニュさんの薬指には、あざのようなものができてしまったという。

 「数日たつと大きくなってきて、あざではなく血豆みたいになっていました。そして激しい痛みと膿による悪臭がするようになってきて…お腹の赤ちゃんに感染したらと心配になって病院に行きました」と、同記事の取材に対しブルターニュさんは答えている。

 医師によると血豆は“肉芽腫”と呼ばれるもので、指の一部を切断する可能性があると宣告されたそうだ。続けて医師はブルターニュさんに、ネイルの施術の際に使用された器具が不潔だったため、肉芽腫が生じたのだろうと説明したという。同記事によると、肉芽腫とは炎症反応による病変の一つで、免疫反応によって細胞が増殖することで形成される腫瘤(しゅりゅう)であるという。その後、ブルターニュさんは肉芽腫切除の手術を受けるも、幸い指の切断は免れたという。しかし、術後もずっと痛みが続いているとのことだ。ブルターニュさんは、ネイルの施術を二度と受ける気はないという。

 このニュースが世界中に広まると「私も頻繁に施術してもらうけど怖い」「サロンって機材を清潔にしているものだって思い込んでたけど、そうじゃないところもあるなんて」「気分転換で指を切断することになったらシャレにならない」「ネイルやめる」など、恐怖の声が挙がっていた。

 他にもネイルの施術によって命の危険にさらされた女性がいる。

 海外ニュースサイトDaily Mail」は、2019年5月1日アメリカシカゴに住む21歳のカロリナ・ジャスコさんが、ネイル施術のUVライトで皮膚がんの一種である“悪性黒色腫”になったとの診断を告白したと報じた。悪性黒色腫はメラノーマとも呼ばれる皮膚がんで、発見が遅ければ死に至る場合もあるという。

 2016年12月、ネイルサロンジェルネイルの施術を受けた際、カロリナさんとネイリストは、右手親指の爪に縦方向に黒い線が入っていることに気がついた(※爪の黒い線が必ずしもがんの兆候とは限らない)。一週間後、指は赤く腫れ始め、カロリナさんは医者を訪れたそうだ。

医師は、カロリナさんの悪性黒色腫は遺伝的なものである可能性が高いが、ジェルネイルを硬化させるために使うUVライトのせいで、がんになるのが早まった可能性があると話したという。カロリナさんは悪性黒色腫の切除手術を受けることに。親指の切断危機があったが、爪を切除することでがんを排除できたという。ただし、一生右手親指の爪は生えてこないそうだ。

 おしゃれを楽しむ際は、メリットだけでなく、こうしたデメリットもあることを知っておく必要があるだろう。

記事内の引用について

NO MORE NAILS I almost lost my finger after cut from beautician’s ‘dirty’ tool left me with vile growth(THE SUN)
https://www.thesun.co.uk/fabulous/9191154/acrylic-nails-dirty-tool-cut-finger-growth/

Former Miss Illinois, 21, diagnosed with nail melanoma after mistaking dark line on her thumb for a bruise
https://www.dailymail.co.uk/health/article-6981505/Woman-21-diagnosed-nail-melanoma-mistaking-dark-line-thumb-bruise.html

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