17日のチリ戦に向けて「危険かどうかも判断しつつ、怪我だけは気を付けたい」

 森保一監督率いる日本代表はブラジル開催のコパ・アメリカ南米選手権)に参戦し、17日のグループリーグ初戦で前回王者のチリと激突する。14日にFC東京から名門レアル・マドリードへの電撃移籍が決まった18歳MF久保建英は、「良い意味で危険な選手が多い」と警戒を強めている。

 2大会連続優勝を飾り、ディフェンディングチャンピオンとして今大会を迎えるチリは、30歳以上が半数以上と高年齢化が目立つ一方、多彩なタイプの実力者が揃うなど経験値は高い。

 世界的なビッグクラブに在籍するFWアレクシス・サンチェスマンチェスター・ユナイテッド)やMFアルトゥーロ・ビダル(バルセロナ)をはじめ、中盤でタクトを振るうMFチャルレス・アランギス(レバークーゼン)、今季ベジクタシュでMF香川真司と共闘して高いボール奪取力を見せたMFガリー・メデルなどが選出されている。

 強敵との一戦に向けて久保は「ボールを晒したりすると足ごと持っていかれる」と、球際での激しい守備を指摘。「良い意味で危険な選手が多い。そういう選手たちを相手にどこまで自分のプレーが出せるのか」とイメージを膨らませている。18歳の久保にとって、どうしてもフィジカル面でのハンデは否めない。「危険かどうかも判断しつつ、怪我だけは気を付けたい」と口にする。

久保が初戦の重要性を強調 チリ戦で「最低限必要なこと」とは? 

 レアル移籍が決定した久保への注目は自然と高まるなか、「そこに勝つこと、自分のプレーを出すことができれば、それが今後の自信になる」と力を込める。20日にウルグアイ戦、24日にエクアドル戦と続き、3位でもグループ突破の可能性を残す。勝ち上がれば別グループの強豪国と激突する。

「そういう意味でも、初戦である程度良い感触でというのは最低限必要なことだと思います」

 若手主体の日本代表が王者チリを撃破すれば、まさに大金星。森保ジャパンはサプライズを提供できるだろうか。(Football ZONE web編集部・大木 勇 / Isamu Oki)

日本代表MF久保、チリ代表MFビダル【写真:Getty Images】