マンU&チリ代表の点取り屋サンチェスとの対戦を熱望 「出てきてくれれば僕も嬉しい」

 森保一監督率いる日本代表は、現地時間17日にコパ・アメリカ南米選手権)のグループリーグ初戦でFIFAランキング16位のチリ代表と対戦する。クラブ事情により6月シリーズは不参加だったDF植田直通(セルクル・ブルージュ)は、マンチェスター・ユナイテッドプレーする相手エースのFWアレクシス・サンチェスについて「動き出しはトップクラス」と評した。

 植田は今季、鹿島アントラーズからベルギー1部セルクル・ブルージュへ完全移籍。リーグ第3節スタンダール・リエージュ戦(0-0)でデビューを飾ると、今年4月のプレーオフ2・第3節ロイヤルエクセル・ムスクロン戦(3-2)で移籍後初ゴールを決めるなど、公式戦27試合1得点の成績を残した。

 2018年9月の森保ジャパン初陣に招集されていた植田だが、同シリーズのコスタリカ戦(3-0)では出番がなく、コパ・アメリカ直前に行われたキリンチャレンジカップ2試合も一度はメンバーに選出されながらクラブ事情により不参加となっていた。

 そんななか、今回のコパ・アメリカは植田にとって、18年6月の国際親善試合パラグアイ戦(4-2)以来の出場を懸けた戦いとなる。15日に行われた練習では、非公開部分で戦術や連係の確認が行われ、植田も「こういう守り方をするというのは確認した」と明かす。

 チリと言えば、中盤にMFアルトゥーロ・ビダル(バルセロナ)、そして攻撃陣にはFWサンチェスと絶対的な軸が君臨する。エースのサンチェスは足首の負傷が報じられていたが、順当に出場してくるとなれば日本にとって脅威となるのは間違いない。植田はチリとの対戦が決まった際、すぐにサンチェスの存在をイメージしたという。

サンチェスのような相手と戦う機会は「なかなかない経験」

「(サンチェスは)本当にいい選手だし、チリとやると聞いてまずその選手が頭に浮かんだ。(試合に)出てきてくれれば僕も嬉しい。動き出しという面に関してはトップクラス。そういった相手とできるのはなかなかない経験なので、抑えるために自分がどういうプレーをしないといけないのか、頭を整理してそれに対応していきたい」

 スピードを生かした突破を武器とする世界的スターのサンチェス相手に、“闘魂ディフェンダー”植田がどこまで食らいつけるのか。自身の現在地を知るうえで貴重な機会となりそうだ。(Football ZONE web編集部・小田智史 / Tomofumi Oda

日本代表DF植田直通【写真:Football ZONE web】