日本に住む中国人、中国系日本人の数は96万人に上るという。つまり日本に帰化した人も少なくないわけだが、帰化することでなにか不便なことがあるのだろうか。中国メディアの捜狐は14日、日本国籍を取得した中国人は中国への帰国が面倒になるとする記事を掲載した。

 記事はまず、日本が多くの中国人に人気の旅行先になっている現状を紹介。日本旅行から帰ると、皆口々に日本の環境や民度の高さを称賛するという。日本には他にも、製造業、科学技術、航空、教育など世界先端の分野も多く、経済大国であり、アニメやゲーム、観光業などでも発展していると記事は紹介した。

 しかし、実際に住んで永住権を取ったり国籍を取ったりするとなると話は別だと記事は指摘している。記事によると、10万人以上の中国人が日本国籍を取得しているそうだ。しかし、帰化人のなかで少なからぬ人が、日本は景気が思ったほど良くなく、給料も上げ止まりで、一人ひとりが「機械の歯車」になっている日本の息苦しい社会や、淡々とした職場の人間関係などもあって、想像していた状況と違い、日本に帰化したことを後悔する人も少なくないと主張した。

 また、日本国籍を取ると中国に帰るのが難しくなるため、国籍の取得には慎重になるべきだと勧めた。国籍を変えるというのは重大な問題であり、中国では日本と同じように二重国籍は認められていないため、慎重になることが必要だ。

 記事では日本国籍取得のメリットは以前より薄れているとしているが、それでも帰化申請する中国人は少なくなくない。やはり多くの中国人が日本での生活にあこがれているといえるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日本国籍を取得すると面倒だぞ! 二重国籍は認められていないから慎重に=中国