コパ・アメリカ2019グループB第1節のパラグアイ代表vsカタール代表が16日に行われ、2-2の引き分けに終わった。

エドゥアルド・ベリッソ新監督を迎えて初の公式戦に臨むパラグアイと、招待国として初出場のカタールが激突した一戦。15大会ぶりの優勝を目指すパラグアイは、ベテランFWカルドーソやFWエルナン・ペレス、MFアルミロンらスタメンで起用。

対するアジア王者のカタールは、今冬のアジアカップMVP&得点王を獲得したFWアルモエズ・アリや主将のMFアル・ハイドス、守護神のGKアル・シーブらがスタメンに名を連ねた。

パラグアイは試合開始早々の3分に決定機。左CKをボックス中央のB・バルデスがダイビングヘッドで合わせると、これをロロがハンドで止めたためパラグアイはPKを獲得。このPKをカルドーソがゴール中央に突き刺した。

先制を許したカタールは16分、ボックス左でボールを受けたアブデルカリム・ハッサン折り返しにファーサイドから走り込んだアル・ハイドスが飛び込んだが、ミートし損ねたボールはゴール右に外れた。

一進一退の攻防が続く中、同点弾を狙うカタールは38分にチャンス。バイタルエリア右のアル・ハイドスがボックス内へループパスを送ると、これを受けたハテムがボックス右横からシュート。しかし、これはGKフェルナンデスが体でブロック。さらに46分には、アル・ハイドスのスルーパスでゴール前に抜け出したアルモエズ・アリが左足を振り抜いたが、これもGKフェルナンデスの好セーブに阻まれた。

迎えた後半、リードするパラグアイエルナン・ペレスを下げてデルリス・ゴンサレスを投入。すると51分、バルブエナからのロングフィードを右サイドで受けたデルリス・ゴンサレスの落としをボックス手前で受けたアルミロンがボックス右から侵入。ゴールエリア付近まで切り込んだアルミロンのシュートが左に逸れると逆サイドから走り込んだカルドーソが押し込んだ。

このゴールでパラグアイの追加点かと思われたが、デルリス・ゴンサレスがボールを受けた際にオフサイドがあり、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)検証の結果、このゴールは取り消された。

追加点を逃したパラグアイだが56分、アルミロンのパスをバイタルエリア中央で受けたデルリス・ゴンサレスがワンタッチコントロールから右足一閃。シュートはゴール右に突き刺さった。

リードを広げられたカタールだが、68分に反撃。ボックス左手前でパスを受けたアルモエズ・アリがカットインから右足を振り抜くと、コントロールショットがゴール右隅に突き刺さった。

1点を返し勢いづくカタールは、77分にもアフィフのパスでゴール前に抜け出したブアーラームがシュート。これをGKフェルナンデスが左足に当てると、ゴールまで戻ったロドリゴ・ロハスが頭でかき出そうとするが間に合わず。カタールが同点に追いついた。

勝ち越しゴールを目指した両チームだが、試合はそのまま終了。パラグアイは2点のリードを守り切れず勝ち点3を逃した。一方、初参加となったカタールは、価値ある勝ち点1を獲得した。

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