攻守に万全のウルグアイ 大量リードの後半は攻撃のギアを落としながら勝利

 ブラジルで開催中のコパ・アメリカで、森保一監督率いる日本代表と同グループで優勝候補に挙げられるウルグアイが、初戦を快勝でスタートした。現地時間16日に行われたエクアドル戦でFWルイス・スアレス、FWエディンソン・カバーニらがゴールし、4-0で大勝した。またVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)によってエクアドルの選手に対してのイエローカードレッドカードに変更、オウンゴールが認められるなどの場面も発生した。

 カバーニスアレス、MFロドリゴ・ベンタンクール、DFディエゴ・ゴディンと各ポジションにワールドクラスを擁するウルグアイ。しかし彼らだけでない力を前半6分にいきなり見せる。右サイドを抜け出したスアレスがゴール前にボールを折り返すとMFニコラス・ロデイロが巧みなボールコントロールで相手をかわしつつ右足シュート。これが先制ゴールとなり、ウルグアイが幸先よく先制に成功した。

 試合が別の形で動いたのは20分のこと。空中戦の競り合いでロデイロとMFホセ・キンテーロ競り合った際、キンテーロの肘が入ったロデイロが顔面から流血。それに対してVARが発動。数分間の協議の結果、最初はイエローカードが提示されたキンテーロに一発退場処分が下った。

 数的有利となったウルグアイは前半33分、左CKからボールをつなぎ、DFゴディンのヘディングでの折り返しカバーニがアクロバットダイレクトシュートで合わせ、ゴールネットを揺らした。大きな追加点を挙げたカバーニは、得意の弓引きポーズでゴールセレブレーションするなど喜びを露わにした。44分には再びCKからスアレスダイレクトシュートをねじ込み3点目。試合の趨勢をほぼ決める形となった。

 後半に入ると5分にカバーニとDFアルトゥーロ・ミナが小競り合いを起こすなど、一瞬不穏なムードが高まる。後半33分にはカバーニのクロスを起点としたエクアドルオウンゴールがVARによって認められるなど、VARが試合の趨勢を大きく決めた。大会全体を見据えて後半は攻撃のギアを落としたウルグアイだが、攻守に万全の出来を見せた。(Football ZONE web編集部)

ウルグアイ代表は、コパ・アメリカ初戦白星スタートとなった【写真:Getty Images】