森保監督はシステムを明言せずも、東京五輪世代で主としてきた3バックが濃厚か

 森保一監督率いる日本代表は現地時間17日のコパ・アメリカ南米選手権)初戦でFIFAランキング16位のチリ代表と対戦する(エスタディオ・ド・モルンビー/現地20時・日本時間18日8時)。指揮官は大会2連覇中の王者に対し、果たしてどんなシステムで、誰を起用するのか。

 代表チームに選手の拘束権がない今回、森保監督は自身が兼任する東京五輪世代のチームから計18人を招集。A代表の主力であるMF柴崎岳(ヘタフェ)、MF中島翔哉(アル・ドゥハイル)、DF冨安健洋(シント=トロイデン)に加え、ロシアワールドカップ(W杯)に出場したベテランのGK川島永嗣(ストラスブール)、FW岡崎慎司レスター)を融合させた陣容を組んでいる。

 森保監督は2017年10月東京五輪を目指す代表チームの指揮を執り始めてから、主に3バックメインシステムとしてきた。コパ・アメリカ直前に行われた6月のキリンチャレンジカップ2試合では、3バックテストしている。16日の前日会見で、指揮官は「システムに関しては…考えさせてください」と笑顔でかわし、4バックの可能性も匂わせたが、継続招集組のアジャスト、東京五輪世代が中心となる点を踏まえ、そしてチリ戦は相手にボールを握られる展開が予想されるだけに、5バックに可変する3-4-2-1システムで臨む形になりそうだ。

 GKは19歳の大迫敬介(サンフレッチェ広島)を起用か。W杯3大会連続出場と経験値で群を抜く川島の可能性もあるが、GK小島亨介(大分トリニータ)とともに、今季はリーグ戦での出場機会が極端に少ない。所属クラブレギュラーを張り、最も実戦感覚が研ぎ澄まされている新鋭がA代表デビューを飾る可能性は高い。

 3バックはA代表で主力の冨安、DF植田直通(セルクル・ブルージュ)、DF板倉滉(フローニンゲン)が固い。3人とも身長186センチ以上を誇り、チリの攻撃をはね返すことが期待される。

注目はシャドーの組み合わせ A代表デビューしたばかりの18歳MF久保か、三好か

 2ボランチは、6月シリーズキャプテンマークを巻いた柴崎は不動。注目はその“相棒”だが、合宿初日に別メニュー調整だったMF渡辺皓太(東京ヴェルディ)、縦パスを武器とするMF松本泰志(サンフレッチェ広島)よりも、東京五輪世代の主力でフィジカルを含めた守備力と展開力を兼備するMF中山雄太(PECズヴォレ)が濃厚か。

 左ウイングバックはDF杉岡大暉(湘南ベルマーレ)が有力で、右ウイングバックは絶え間なく上下動ができ、クロスの質も高いDF岩田智輝(大分トリニータ)が先発か。DF原輝綺(サガン鳥栖)は、東京五輪世代の代表チームでは3バックの一角での起用が多く、適性は岩田の方が上だろう。

 最も注目されるのがシャドーだ。順当に考えれば、「10番」を背負う中島が攻撃の軸なのは間違いない。ポイントはもう一つの席で、A代表デビューを飾ったばかりの久保を先発に抜擢する可能性は十分あるだろう。東京五輪世代の「10番」で、久保と同じレフティーのMF三好康児(横浜F・マリノス)もタイプは似ており、個で打開できる力も有しているだけに、森保監督は最後まで頭を悩ませるかもしれない。

 1トップは、ゲームプランによって大きく左右される。押し込まれるなか、カウンターからワンチャンスを生かすには、圧倒的なスピードを誇るFW前田大然(松本山雅FC)が適任だろう。しかし、序盤はベテランFW岡崎がかき回し、チリに疲労の色が見えてきた段階で、前田を切り札的に投入するのも効果が期待できる。どちらがスタメン出場しても不思議ではない。

 MFアルトゥーロ・ビダル(バルセロナ)、FWアレクシス・サンチェスマンチェスター・ユナイテッド)などを擁する王者チリの牙城を崩すことができるだろうか。(Football ZONE web編集部・小田智史 / Tomofumi Oda

コパ・アメリカ初戦、チリ戦の予想布陣図【画像:Football ZONE web】