東京に関わるさまざまな外国人の視点で東京の魅力を再発見するTOKYO MX地上波9ch)の国際情報バラエティ番組「明日どこ!? DX」(毎週金曜12:29~)。5月24日(金)放送の「トレジャーニッポン」のコーナーでは、イタリアモデルアレックスさんが京竹工芸の工房を見学しました。

◆伝統を現代に活かす

前回の放送で、京都を訪れたアレックスさん。今回は、仏師・三浦耀山さんの紹介で京竹工芸職人のもとを訪れることに。

訪ねたのは「竹工房 喜節」。出迎えてくれた職人・細川秀章さんの手には、美しい竹カゴが!


全国各地で作られる竹カゴですが、京都では文化の道具として親しまれてきました。細川さんいわく、「農業や漁業で使われたカゴを茶室の花入れとして使うようになり、(ほかの地域と)違う表現として発展してきた」のだとか。そして、その伝統を現代に活かすべく、竹カゴバック作りに励んでいると言います。

細川さんが作った「網代編セカンドバッグ」は、平成30年度「全国伝統的工芸品公募展」で内閣総理大臣賞を受賞。日本を代表する工芸品として認められているのです。

工房に入ると、竹工芸のバッグやトランクケースがずらり。手にとるやいなや「きれい! おしゃれ! 軽い!」と感動の声を上げるアレックスさん。手触りのよさの秘訣は「1本1本の材料を丁寧に整えてあげること」だそう。


バッグの形やデザインはもちろん、竹を染料で染めたものや、漆を塗り重ねたものなど、色もさまざま。「洋服に合わせたり、外国の方に持ったりしていただいても、違和感のない(竹の)バッグがあってもいいと思った」とこだわりを語ります。

◆「竹のなりたい形にする」

さっそく、職人技を見せてもらうことに。

まずは、材料となる竹ひご作りです。小刀を使って竹を割き、幅を細くしていきます。そこから厚みを半分にするため、さらに割くと、外側の皮1枚の状態に。その薄さと強度に驚くアレックスさん。

次に、竹ひごの幅を整えます。一対になっている「幅引きノコ刀」をセットし、刃の間に竹ひごを通せば、すべて同じ幅にそろえることができます。

できた竹ひごで、今回は「六つ目編み」を披露してもらうことに。中心が六角形となるように竹ひごを組み、そのまわりに1本ずつ並べて編み進めます。


トランクバッグなど大きいものになると、完成までにおよそ1ヵ月を費やすそう。それでも、「竹は自然の素材。機械よりも手で編むほうが、竹のなりたい形になるような気がする」と、手編みにこだわる細川さん。

竹工芸への情熱を知り、「作っている人の顔を見ると、もっと(工芸品を)大事にできる」と実感したアレックスさんでした。


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<番組概要>
番組名:明日どこ!? DX
放送日時:毎週金曜 12:29~12:55
再放送 翌週火・木・土曜 23:00~23:30 <TOKYO MX2>
番組Webサイトhttps://s.mxtv.jp/variety/asudoko/
番組Twitter@asudoko_dx

「手編みで、竹のなりたい形に」 内閣総理大臣賞に輝いた“竹バッグ”制作現場