お母さんの匂い イクメン
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Point

■産後の女性の体臭が、赤ちゃんに対する男性の関心を高める可能性が明らか

■産後の女性の体臭を嗅いだ男性の方が、そうでない男性よりも、赤ちゃんの顔を見る時間が長い

■母親の身体から発される匂いは、父親の心理・行動に変化をもたらし、積極的に育児に関わらせる効果を持つ

お母さんの匂い」と聞いて、どんな匂いを思い浮かべるだろう? ほっとする匂い、お日様みたいな匂い…人それぞれイメージするものは違うかもしれない。

産後の女性の身体の匂いが、赤ちゃんに対する男性の関心を高める可能性が明らかになった。母親の体臭と、男性が赤ちゃんの顔を見ようとする時間の長さに、相関が見つかったのだ。

英国のニューカッスル大学とスターリング大学の研究チームによる論文が、雑誌「Physiology & Behavior」に掲載されている。

産後の母親の体臭を嗅いだ父親は赤ちゃんへの興味がアップ

研究チームは、27〜33歳の妊婦5名(調査期間中に出産)と、24〜29歳の妊娠していない女性から、匂いのサンプルを収集した。女性たちは、2枚のコットンパッドを縫い付けたTシャツを24時間身につけた後で、それらのコットンパッドを提出した。妊婦は、妊娠初期・妊娠後期・出産後の3つの時点で、サンプルを提供した。

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こうして集めた匂いのサンプルを、19〜44歳の男性91名に合計10分間繰り返し嗅がせた。男性たちは、匂いのサンプルを嗅いだ前と後に、オンライン上のアンケートに回答した。男性・女性・赤ちゃんの顔の写真を示された男性、それらを見たいと思う時間の長さを、キーを押して回答した。

その結果、産後の女性の体臭が、赤ちゃんの顔の写真に対する男性の反応を高めることが明らかになった。産後の女性の体臭を嗅いだ男性の方が、そうでない男性よりも、赤ちゃんの顔を見る時間が長かったのだ。

「積極的に育児に関わらせる」驚きの匂いパワー

研究チームは、母親の身体から発される匂いが、父親を積極的に育児に関わらせる効果を持つ可能性を示唆している。母親の体臭が、父親の心理・行動に変化をもたらすとは驚きだ。

この発見は、「赤ちゃんの世話をする父親は男性ホルモンの一種・テストステロン値が下がる」ことを示した過去の研究にも関連付けることができる。

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よく、女性は妊娠中の身体の変化を通じて徐々に母親としての自我が芽生えるが、男性は育児に関わる中でゆっくりと父親という認識が育つという。

母親の体臭は、後者のプロセスにおいて重要な役割を果たしていそうだ。

お母さんの匂い」は、想像以上に奥が深い。

 

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父親を「イクメン」にさせてしまう匂いが発見される