日本の文化は、中国から大きな影響を受けて形成された。しかし、中国文化は「日本文化の主体」ではないという。中国メディアの今日頭条は14日、日本文化の主体は中国文化ではなく神道であると紹介する記事を掲載した。

 中国が失ってしまった多くの文化や習慣を残している日本に好感を持つ中国人は多い。しかし、今の日本文化があるのは中国文化だけによるのではないようだ。記事はまず、日本文化の形成には3つの要素が関係していると指摘した。

 その1つが「神道」だ。記事は、神道を「大和民族を太陽の神の子孫とし、天皇を神の代表としている」と紹介。全国各地に神社があって先祖を祀っていると伝えた。日本文化に大きな影響を与えた2つ目の要素は「中国の仏教と儒家思想」だ。日本人は仏教と神道の両方を信じており、双方の祝日を祝うと伝えた。3つ目は「西洋の政治と価値観」で、仏教・儒教は中国文化の影響といえるが、日本の政治と価値観は西洋に影響を受けていると紹介した。

 しかし、このなかでも、日本の文化の一番主体的な部分は神道にあると記事は分析。日本には中国経由で「中国色に染まったインド文化」が伝わってきたが、日本は神道を基礎にそれを「日本色に染めた」ため、他にはどこにもない日本ならではの独特の文化が形成されたとしている。神道が主体であるため、中国と似てはいるが違いがあり、「中国文化の中心が仁であるのに対し、日本文化の核は忠である」と分析。武士の精神である「忠」を強調するため、中国が重視する「仁」が軽視されるようだと論じた。

 神社は全国にコンビニよりも多い8万社もあると言われ、日本文化に最も影響を与えているというのも当然のことだ。日本文化は中国の影響を受けているとはいえ、独自の文化を形成しており、だからこそ外国人の興味を引きつけていると言えるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

中国文化は確かに日本に影響を与えた、だが「日本文化の主体は中国文化じゃない」=中国