古代オリエント博物館(東京・池袋)が、古代メソポタミアの文学作品『ギルガメシュ叙事詩』を監修したオーディオブックとして、CD版及びアプリ配信版を7月より発売する。ナレーターは、同館常設展示にて音声ガイドナビゲーターをつとめる声優の関智一が担当する。

古代オリエント博物館は、文明発祥の地古代オリエント世界の考古遺物や美術を展示する日本で最初の博物館として1978年に東京池袋に開館した。同館では、7月13日(土)~9月23日(月・祝)の期間、2019年夏の特別展『ギルガメシュと古代オリエントの英雄たち』を開催する。

そんな夏の特別展開催に合わせて、同館では古代メソポタミアの文学作品であり、人類最古の物語のひとつである『ギルガメシュ叙事詩』の朗読制作を決定。ギルガメシュ叙事詩研究の権威であり、同館館長の月本昭男の訳『ギルガメシュ王の物語【ラピス・ラズリ版】(発行所:株式会社ぷねうま舎)』を同館監修のもとに再編集し、約1時間超のオーディオブックとしてコンパクトにまとめたものとなる。

エンキドゥには、対抗できる者がいない」
「友よ、なぜあなたの眼は涙で溢れるのか」
ウルクの男たちよ、勇気を知る者たちよ。わたしは、恐ろしいフンババに立ち向かう。わたしを祝福せよ」
「わたしは、あらゆる困難の道を歩んだ。わたしを死後も思い起こし、忘れないでくれ、わたしが、あなたと共に歩み続けたことを」朗読ギルガメシュ叙事詩より一部抜粋

関智一の迫真の語りによって紡がれる、伝説の王ギルガメシュをめぐる濃密な物語。関智一演じるギルガメシュの熱い語りを、ぜひ堪能してほしい。

 

関智一コメント

アニメやゲーム作品で馴染みのある人物だったのですが、実はもとになったお話の方をあまり知らなかったので、今回朗読しながら自分も勉強になって一石二鳥でした。みなさんも原作の文章に手を出すのは大変でしょうから、ぜひこの音声で聞いてみてください。そんな便利なアイテムとなっていますので、ぜひお手にとってみてください。

関智一