自転車に乗る時は安全のためにヘルメットを着用する必要がある。そうはわかっていても、着用を敬遠する人は多い。それは一つには、ヘルメットがかさばるために持ち運びしにくいからだろう。

そこで英国のスタートアップが現在手がけているのが、不使用時はコンパクトにできるデザインの「Cyclo」だ。しかも原材料は海洋廃棄プラスチックというエコなものとなっている。

・上下を分離できる

写真を見てもらえば真っ先に気づくかと思うが、Cycloは全体が蜂の巣状。ドーム状の上部と、下部がボタン一つで切り離れせる構造になっている。

外した上部をひっくり返すと、下部にすっぽりと収まるようになっていて、バッグなどに入れても既存のもののようにスペースをとらない。

こうしたつくりで強度は確保できるのかと思う人もいるかと思うが、生産開始時には欧州と米国の安全基準をクリアするものになるとのこと。

・環境に優しく、価格抑えめ

もう一つのCycloの特徴は、海洋廃棄されたプラスチックを原料としていることだ。近年、廃プラが深刻な環境問題を引き起こしているが、「Cycloは環境に優しい」と開発元はアピールする。

また、廃プラを使用することで価格を抑えられるのも消費者にとっては大きな魅力となる。Cycloは間もなくクラウドファンディングサイトIndiegogoでキャンペーンを開始する予定で、出資額は25ポンド(約3400円)〜となる見込み。興味のある人はサイトでメールアドレスを登録すると、いち早く情報をもらえるようだ。

Cyclo

海洋廃棄プラから作られた自転車用ヘルメット「Cyclo」はコンパクトにして持ち運べる!