コパ・アメリカの開催国ブラジルでも高まる「KUBO」への関心

 日本代表の18歳MF久保建英は、14日にFC東京からスペインの名門レアル・マドリードへの移籍が決まった。その知名度は国内外で急速に高まっているが、ブラジルでも「KUBO」の名前と顔が徐々に知れ渡っているようだ。現地で日本代表を取材しているブラジルメディアの記者が「顔が一気に売れた」「ブラジルでも少し有名になった」と証言している。

 6月の国際親善試合シリーズで日本代表に初招集された久保は、9日のエルサルバドル戦(2-0)で後半22分から途中出場。歴代2番目の若さとなる18歳5日で代表のピッチに立ち、華麗な2人抜きドリブルから強烈な一撃を放つなど観客を沸かせ、鮮烈な代表デビューを飾った。

 14日にレアルへの移籍が発表され、コパ・アメリカ南米選手権)の日本代表メンバーに継続選出された久保の注目度は一気にアップ。スペインをはじめとする海外メディアがこぞって久保を取り上げたが、コパ・アメリカの開催地ブラジルでも同様の現象が起こった。

「実はクボについてあまり多くを知らないんだ。彼はまだ若いし、『日本のメッシ』と呼ばれていることぐらいしか情報がなかったよ」

 そう明かしたのはブラジルメディア「グローボ・エスポルチ」の記者マルセロ・リマ・ブラガ氏だ。日本代表のトレーニング取材に訪れて情報を収集していた同氏は「昨日(現地14日)、久保が報道陣に話している写真を見た」と語る。

「ブラジルの新聞各紙や多くのメディアが『クボ、レアル・マドリードへ移籍』と一斉に報じた。それもあって、彼の顔が一気に売れた。ブラジルでも少し有名になったね」

 日本はコパ・アメリカでチリ、ウルグアイ(20日)、エクアドル(24日)と対戦する。開催国ブラジルとは決勝トーナメントの8強で激突の可能性があるなか、現地でも久保への関心が徐々に強まっているようだ。(Football ZONE web編集部・大木 勇 / Isamu Oki)

ブラジルでも“久保建英”の名前と顔が徐々に知れ渡っているようだ【写真:Football ZONE web】