中国ではタクシーを日本よりもはるかに安い料金で利用することができるため、多くの人が日常的な移動手段として利用している。それゆえ、日本を訪れた中国人は日本のタクシー料金が高いことを知って驚くという。中国メディアの今日頭条は11日、中国人旅行客が日本のタクシーを利用したと際の体験を紹介する記事を掲載し、「非常に高額でびっくりした」と伝えた。

 日本は多くの中国人の間で人気の渡航先となっている。街が清潔であることや、高いサービスを受けられることが人気の理由だ。最近は個人旅行ビザで訪日する中国人も増えていて、日本滞在中は公共交通機関を利用して移動する中国人も多いが、なかにはタクシーを利用して「乗車料金が中国より高い」ことに驚く人も多いという。

 記事は、日本のタクシーの初乗り料金は都市によって異なるとしながらも、この中国人筆者が乗ったタクシーの初乗り料金は2kmで710円、それ以降は274m毎に80円が加算されていく料金体系出会ったと紹介。さらに、時速10km以下で走行していた場合には1分40秒毎に80円が加算され、午後23時-午前5時まではさらに30%増しになると伝え、3.5kmほどしか乗車していないにもかかわらず、1170円(約75元)もしたと強調した。

 続けて「日本のタクシー料金が高額なのはなぜだろうか」と疑問を提起。日本ではドライバーの給料、燃料費、車両価格、車検費用、修理費、税金、保険すべてが高額であるため、タクシー料金も必然的に高くなると分析。特に、車検や整備に関する法律は厳しく、タクシー車は車検を毎年受けなくてはならず、費用は約30万円(約1万9000元)もし、加えて3カ月ごとに点検を受けなくてはならないと伝えた。

 中国ではタクシーは個人で営業している人も多く、料金は比較的安い。そのため、日本に比べると気軽な移動手段として利用できる。また、地方都市では料金メーターがなかったり、メーターを稼働させていないタクシーもあり、客と料金を交渉して決めるタクシーもある。だが、中国では3.5kmほどの距離であれば20元(約320円)前後で利用することができるゆえ、中国人は日本のタクシー料金が高額であると感じるのだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日本のタクシーが高額でびっくり! 「こんなにコストがかかるから仕方ない」=中国