ネットでたびたび話題になる、クリエイターに無料や格安な報酬で作品を作ってもらおうとする無茶な依頼。漫画家の夏ノ瀬いのさんによる、そういった依頼を牛丼屋での注文に例えた漫画が分かりやすいと共感を集めています。

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 夏ノ瀬さんは、あるとき仕事を依頼したいという人から、安い依頼料を提示されます。相場を知っている人は少ないから仕方ないと思いつつ、「そちらは〇〇円からしかお受けできません」と丁寧に返すと、「夏ノ瀬さんの絵が好きなのでどうしても描いてほしい」と熱いコメントが返ってきます。しかし、用意できるお金はこれしかないというのです。

 これは、100円で何か食べたいと牛丼屋さんに入って、お店の人に牛丼は300円からと言われても、「ここの牛丼が好きだからどうしても食べたい。でも100円しか持っていない」と主張するようなものです。多分まかり通らないですよねと夏ノ瀬さんは説明します。

 仮に依頼を引き受けて「その値段なら背景などは含みません」と返したとしても、「簡単なものでいいので描いてください」「そんなに凝らなくていいです」と値切った上で食い下がったりして……。牛丼屋さんで例えれば、仕方なくおみそ汁だけ出してあげようとしたら「お腹空いてるんで特盛お願いします」「盛りつけはこだわらなくていいので」と言っているようなもの。

 夏ノ瀬さんは、「極端な例え」としつつも、目に見えない時間や技術にも創作者がつけた最低限の価値があると述べています。欲しいものには適正な対価を支払うのが当たり前ですよね!

 読者からは「すごい分かりやすすぎる例え」「お願いする人の気持ちもわからなくはないので説明してあげるのも大事ですね」「私たちが生活賭けてやってることはそんなに安くない!」「時間を割いて描いてくださったのに値切るのか…」「立派な技術労働にはちゃんと賃金を!」など、共感する声が寄せられています。

 夏ノ瀬さんは自身の体験を描いた漫画『「もう頑張れない」って言ったって、君の価値は下がったりしない』を出版しており、アイスムで日常漫画を連載しています。

画像提供:夏ノ瀬 いのさん

無茶な依頼を牛丼屋に例えると……