笑福亭鶴瓶が元死刑囚役で主演を務め、綾野剛小松菜奈が共演する映画『閉鎖病棟―それぞれの朝―』より、撮影現場や劇中シーン、キャストのコメントを収めたメイキング映像が解禁。併せて新キャストも発表された。

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 本作は、現役精神科医で作家の帚木蓬生による、山本周五郎賞受賞作『閉鎖病棟』(新潮文庫)を、映画『愛を乞うひと』『エヴェレスト 神々の山嶺』の平山秀幸監督が原作に惚れ込み脚本も手掛けて映画化したヒューマンドラマ。

 長野県のとある精神科病院に、それぞれの過去を背負った患者たちがいる。母親や嫁を殺めた罪で死刑となりながら、死刑執行が失敗し生き永らえた梶木秀丸(鶴瓶)。サラリーマンだったが幻聴が聴こえ暴れ出すようになり、妹夫婦から疎んじられているチュウさん(綾野)。父親からDVを受け精神科病院に入院する女子高生、由紀(小松)。彼らは家族や世間から遠ざけられても、明るく生きようとしていた。しかし、そんな日常を一変させる殺人事件が院内で発生する。加害者は秀丸。彼を犯行に駆り立てた理由とは…?

 メイキング映像では、本作の為に7キロの減量に成功し、普段とは全く異なる雰囲気と眼差しを見せる笑福亭鶴瓶の姿を見ることができる。物語の舞台となる精神科病棟で俳優陣が揃った現場には緊迫感がありつつも、撮影合間の休憩時は座長である鶴瓶がムードメーカーとなり和気あいあいと談笑する場面も。普段は優しく明るい噺家の顔から、役者の顔に変わる鶴瓶の表情の違いにも要注目だ。

 そして、本作について鶴瓶は「(脚本を)読んでて涙出てきたんですよ。優しい映画ですよ」と真剣な表情でコメント。共演の綾野も「閉鎖病棟という中で日常を過ごしている方々の話で、ウソだけはないです。スケールのでかい作品だと」と作品への思いを明かし、小松も「これは、挑戦しなきゃいけない役だな、って(思う)」と由紀役への意気込みを語っている。

 今回新たに解禁されたキャストは13名。由紀の母・島崎佳代役を片岡礼子、由紀の義父・島崎伸夫役を山中崇、チュウさんの母・塚本富子役を根岸季衣、弁護士・酒井役をベンガルが演じる。そのほか、患者役には平岩紙(キモ姉役)、綾田俊樹(ムラカミ役)、森下能幸(ダビンチ役)、水澤紳吾(ハカセ役)、駒木根隆介(テッポー役)、大窪人衛(フーさん役)、北村早樹子(オフデちゃん役)、大方斐紗子(おジギ婆さん役)、村木仁(ドウさん役)が扮する。

 映画『閉鎖病棟―それぞれの朝―』は11月1日より全国公開。

映画『閉鎖病棟―それぞれの朝―』出演の(左から)綾野剛、笑福亭鶴瓶、小松菜奈(C)2019『閉鎖病棟』製作委員会