代表初スタメンの久保がトップ下で存在感、後半に迎えた絶好のチャンスを回想

 森保一監督率いる日本代表は、現地時間17日のコパ・アメリカ南米選手権)初戦でチリと対戦し、0-4と大敗を喫した。代表初のスタメン出場を飾った18歳MF久保建英FC東京レアル・マドリード)は、2人抜きドリブルから外した決定機を悔恨。「言い訳すると……」と胸中を吐露した。

 東京五輪世代の若手を中心に臨んだ日本は、チリ戦で6人がA代表デビュー。立ち上がりはチリを攻め込む場面も見られたが前半41分に被弾。後半に3失点を喫して、力の差をまざまざと見せつけられた。そのなかで輝きを放ったのが、4-2-3-1のトップ下に入った最年少の久保だ。

 とりわけ0-2と劣勢で迎えた後半20分のプレーは鮮烈だった。相手ペナルティーエリア手前でボールを持った久保は、MF中山雄太(PECズヴォレ)とのパス交換からエリア内に侵入。切れ味鋭いドリブルで相手2人をかわして左足シュートを放つ。ゴールかと思われたが、強烈な一撃はサイドネットを外から揺らす形となり、直後には両手でピッチを叩いて感情を爆発させていた。

 A代表初のフル出場を果たした久保は試合後、「チームが劣勢の時、たまにリミッターが外れるじゃないですけど、何も考えずにするすると抜けることがある」と2人抜きの場面を回想。さらに「言い訳をすると……」と続けた。

「ボールがちょっと緩くて、ズレちゃって、自分がファーに打てば良かった話なんですけど、あれは今でも悔しい。2-0だったと思うので、こっちの時間帯にぐぐっと引き寄せられたと思う」

 大敗した試合のなかで存在感を示した18歳アタッカーだが、試合後も悔しさを露わにしていた。(Football ZONE web編集部・大木 勇 / Isamu Oki)

日本代表MF久保建英【写真:Getty Images】