社会人になると、就職や結婚など、人生の節目で「保険に入った方がいいのかな?」と考える機会が多くなります。

 聞き慣れない用語が多数使われているのが保険の世界。今回は、保険業界の業界用語をチェックしていきましょう!

自爆

Q.「自爆」って何のこと?

「うちの支部長また自爆したらしいよ」

 テロではありませんが、リスクを伴う行為なのです。

A. 営業マンが自分で保険に加入すること

 どの業界も営業マンはノルマに悩まされるのが常ですが、保険業界もそのひとつです。保険営業マンは給与が歩合制であることが多いため、ノルマが達成できないと収入が激減してしまうことがあります。

 そのため、度々起こるのが営業マンによる「自爆」です。自爆とは、営業マンが自ら取り扱っている保険に入り、ノルマ達成の帳尻合わせをすること。もちろん掛け金を自腹で払わなくてはいけません。

 1件の掛け金が数千円でも、何件も入れば数万円、十数万円にもなります。営業マン本人だけでなく、配偶者や子供の名義で複数の「自爆」をする人も。そうなると、掛け金が給与を圧迫し、結局は収入が著しく減ってしまいます。

 そこまでするなら、転職した方がいいのでは? とも思いますが、日頃の激務や、上司や同僚のプレッシャーに追い詰められたりすると正常な判断ができなくなってしまうのが人間です。本当に経済的に破綻してしまう人もいるのが「自爆」の恐ろしさなのです。

Q.「昼活」って何?

「今日の昼活はキツかったなあ……」

 最近流行っている、意識の高い“昼活”とは違います

hoken
※画像はイメージです(以下、同じ)

A. 企業の昼休みの時間帯に保険営業をすること

 会社の昼休みに社員食堂やエレベーターの前などで、保険の営業活動をしていることがありますが、これを「昼活」と呼びます。

 最近、ランチタイムを利用した異業種交流会やキャリアアップのための勉強会などを「昼活」ということがありますが、それとは別物。企業が加入している保険会社が、許可を得て社内で営業活動をしているのです。

 仕事中の社員に声掛けをするのははばかられるため、昼休みは貴重な営業タイムなのです。営業の際には、資料と一緒にメモ帳ボールペンなどのノベルティグッズが配られることがあります。

 このようなグッズは、営業マンが自腹で購入しています。それだけでなく、交通費やガソリン代、仕事用の携帯電話代金も自腹であることがほとんどです。ニコニコと笑顔で挨拶をする営業マンたちですが、保険のセールスはかなり厳しい世界なのです。

Q.「2025年問題」とは?

2025年問題で、うちの会社も危ないかも」

 保険業界が戦慄する2025年問題とは?

hoken

A. 団塊世代が後期高齢者になることで予測される危機

 1947~1949年まれの「団塊世代」は、日本の人口でもっとも多い割合を占めます。これまでも、2000年問題などが話題になりましたが、次に危惧されているのが「2025年問題」です。2025年に、団塊世代が75歳以上の後期高齢者となります。

 それによって、さまざまな社会的な変化が起こると思われますが、なかでも保険業界が大きな打撃を受けることが予測されています。団塊世代が後期高齢者になることにより、保険の契約者数が減り、病気になる人や死亡数が高まることになります。

 つまり、保険料という収入が大幅に減り、給付金を支払う金額が増加するという危機的な状況になってしまうのです。さらに、2035年には、団塊世代に次いで人口の割合の多い「団塊ジュニア」(1971~1974年生)が60歳以上の高齢者となります。

 この問題を乗り切るため、保険業界では、晩婚化や少子高齢化などの社会的な変化に合わせた、新しい保険商品の開発が求められています。

TEXT/都田ミツコ モデル/岡田ちほ(SPA!DOL)>

※参考:『図解入門業界研究 最新保険業界の動向とカラクリがよ~くわかる本』

【都田ミツコ】

編集者ライターエッセイスト。日課は今朝計った体重を妹にラインで送りつけること。