(jchizhe/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

妊娠中の女性には、幸せを噛みしめながら、「ママになる日が待ちきれない」といった気持ちで日々を安らかに過ごしてほしいもの。

だが今、「妊娠を素直に喜べない」「大きくなるお腹に不安どころか苛立ちが増幅していく」といったケースも増えているという。彼女たちが求めているものとは…。

 

■赤ちゃんのお行儀が許せなかった

中国・河南省周口市にあるレストランから1本の動画が流出し、中国で大きな話題になっている。母親のヒザの上に座り、昼食をとっていた生後11ヶ月の赤ちゃん。その子がみせる、ごく普通の赤ちゃんらしい「お行儀の悪さ」に苛立ちを募らせたのはお腹の大きな妊婦だった。

たくさんの客が食事をしていたその店。赤ちゃんはそれなりに騒がしいものという寛大な気持ちから、ほかの誰もがその様子を黙認していたが、その女だけは違った。赤ちゃんに対する嫌悪感をあらわにし、やがて驚きの傷害行為に出たのだ。

 

■女を怒らせたのは「音」だった

一部始終を目撃していたほかの客によれば、赤ちゃんはスプーンを手にテーブルを何度もカツン、カツンと叩いていたもよう。彼女はそれを「うるさい」と怒り、赤ちゃんのママに注意して言い争いになっていた。

会計を済ませて夫と共に店を出た彼女だが、なぜか再び店内へ。ある場所に「麻辣燙(マーラータン)」のどんぶりを見つけると、手に取って赤ちゃんにそれを投げつけ、さっと逃げ出した。

赤ちゃんはすぐに病院に運ばれたが、辛みの利いた熱いスープにより体の数か所にやけどを負っているという。

■逮捕された女はあと少しで母親に

彼女は妊娠中で、妊娠7ヶ月になろうというお腹はすでにかなり目立っていた。警察は、処罰として15日間にわたる拘留と500元(約7,800円)の罰金刑を決めたが、身重であることから拘留だけは延期となったという。

赤ちゃんらしい振る舞いを見せた赤ちゃんを目の前にして、これほどまで激しい怒り方を見せた彼女。

この女の精神状態は黄色信号、いや赤信号の域に達している。感情を爆発させてしまうと、もはや夫の手にも負えないのであろう。早急に専門家に手を差し伸べてもらう必要がありそうだ。

 

■「今後がひたすら心配」とネットの反応

もうすぐ自分自身も母親になるであろう彼女の行動について、微博(ウェイボー/weibo)にはこんなコメントが寄せられている。

「相手はまだほんの赤ちゃんなのに。しかも、赤ちゃんなんて皆こんなものですよ」

 

「こんな女が母親になれるの? 子育てなんてできるわけない」

 

「いずれは自分の子も音を立てたり騒いだりするでしょう。そのときに同じことをするのかな」

 

また、このたび被害にあった赤ちゃんばかりか、彼女のお腹のなかにいる赤ちゃんに対して「こんな母親の元に生まれてくるなんて」と同情する声も目立つ。かわいいはずのわが子の騒々しさにも度々キレてしまうのではないかと誰もが心配なのだ。

 

■じつは女性に多い「子供苦手」

しらべぇ編集部が、全国の男女1,378名に「子供が苦手」かどうかについて調査したところ、男性は約3割だが、女性のじつに4割近くが「正直言うと子供が苦手」と回答していることがわかる。

「母性」とはよく聞く言葉だが、男性よりも女性のほうが「子供が苦手」と感じる人が多いとは意外。女性は誰もが子供が欲しいと思っている、すべての女性が妊娠や子育てに幸せを感じている、といった概念はもはや通用しないのだろう。

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(文/しらべぇ編集部・浅野ナオミ)

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」 調査期間:2016年5月20日~2016年5月23日
対象:全国20代~60代の男女1,378名 (有効回答数)

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