2020年1月から放送される長谷川博己主演の大河ドラマ「麒麟がくる」(NHK総合ほか)の新キャスト発表会見が6月17日(月)に行われ、木村文乃、南果歩、村田雄浩、徳重聡、片岡愛之助、檀れい、佐々木蔵之介滝藤賢一谷原章介、眞島秀和、吉田鋼太郎の出演が明らかとなり、語りを市川海老蔵が務めることもあわせて発表された。

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同作は、史料がほとんど残っていない20代の明智光秀青春時代から始まり、織田信長斎藤道三今川義元松永久秀さらに秀吉や家康といった英雄たちが天下を狙って戦う群雄割拠の時代を、池端俊策のオリジナル脚本で描く。

今回発表された11人のキャストについて長谷川は、「本当に素晴らしいキャストの方々に集まっていただきました」と喜びを語る。

「なじみの深い俳優さんもいらっしゃいますし、初めて共演させていただく方もいます。楽しみですね」と期待を寄せた。

撮影に入ってから3週間経ったという長谷川は、「本当に白熱しています。大変ですけど、すごく楽しいです」と現場の様子を明かす。

ただ、「戦国時代というのは泥がかかったり、血のりがあったり、甲冑を着たりと大変で…。役に没頭しているからか、次の日は起きられません!」とかなりハードな様子。

そして、「夫婦円満でラーメンを作っていた時代が懐かしいな…」と自身が3月まで出演していた連続テレビ小説まんぷく」(2018-2019年、NHK総合ほか)を振り返り、会場の笑いを誘った。

■ 過去に離婚を経験?「今回は円満な関係なのでうれしい」

長谷川と夫婦役を演じる木村は、「大変ご多忙なご様子なので、役者としても、役としてもそばにいて支えることができたらと思います」と意気込む。

一方の長谷川は、「ますます女優としてのオーラが出てきて、今回ご一緒させていただけるのがすごく楽しみ」と共演の喜びを語った。

また、共演は2度目となり、1度目も夫婦役だったそうだが、「役の中で離婚しましたけどね…。今回は円満な関係なのでうれしいです」とコメントした。

■ 藤吉郎との共通点は“猿”?

のちの豊臣秀吉である藤吉郎を演じる佐々木は、会見前日にこれまで大河ドラマで秀吉を演じてきた役者を調べてプレッシャーを感じたという。

そんな大役をどう演じていきたいかと問われると、「どう演じるか…。わからないですね…」と恐縮している様子。

佐々木は「そうですね、私は申年です…。そして…私の京都の実家がですね、(手で小さく土地を表しながら)秀吉は聚楽第を建てた敷地のわずかこの辺に家がございます。そういう深い縁がございまして…。そこでなんとか役を作ろうかなと…」と不安げに語った。

そして、「今は藤吉郎という名前で、名字がないんですよね。ここから名前が変わっていき、光秀とも同志でもありライバルになっていく。その過程で、光秀さんや周りの皆さんと一緒に助けていただけながら作っていけたらなと思っています」とコメントした。

■ 「そりゃあもう素晴らしい光秀に!」

今回、初めて大河ドラマで主役として描かれる明智光秀

謎めいた前半生にもスポットが当てられるということで、同作で楽しみにしていることを問われると「物腰がやわらかく見える長谷川さんですが、絶対ダーティーな部分を持っていらっしゃる! そういう面もたくさんこのドラマで見せていただけるんじゃないかな」(南)、「長谷川さんは明智光秀を一体どう演じるんでしょうね! 皆さんものすごく期待していただいていいんじゃないですかね」(村田)、「もう光秀といえば長谷川さん! となるのではないでしょうか」(愛之助)と長谷川に期待を寄せる出演者たち。

そんな中、「ダーティーなイメージのある光秀を爽やかな長谷川さんがどのように演じるのか、私も楽しみにしているんですけど…」とコメントした檀。

そして多くの出演者に期待を寄せられて苦笑する長谷川に気づき、「すみません、プレッシャーを…」と謝る一幕も見られた。

その後も「長谷川さんは新しい光秀を演じられると思いますし、私も新しい秀吉でお手伝いできれば」(佐々木)、「皆さんご存知のように長谷川さんです! そりゃあもう素晴らしい光秀になると思います!」(滝藤)、「希代の裏切り者として有名な光秀ですが、とても崇高な志を持った人でもあり、一般とのイメージのギャップが大きい。そのギャップを埋められるのは長谷川博己さんしかいないと!」(谷原)と長谷川を褒めちぎっていた。

■ 「本当に期待していただいて構いません!」

そんな中で吉田は、「どの武将よりも有能でクールでありながら、心が一番美しい人だったのではと思います。僕は一緒に舞台をやっていますし、長谷川くんの私生活を知り抜いてます。

非常に冷静、声を荒げない反面、飲んだら弾けないくせにギターをかき鳴らしながら歌いまくるというふたつの要素が光秀にぴったりなのではないかと思います」と長谷川の性格と光秀がマッチしていると評価した。

出演者たちのコメントを聞いた長谷川は、「そんな期待をかけられるとすごくプレッシャーですね…」と困惑。

しかし、「今、いろいろ言われて、なんとなく明智の気持ちが分かった気がします。いろいろな重圧の多かった方だと思いますし、僕もなぜああいうことをしたのかと毎日のように考えている状況なんですけど…。

でも本当に期待していただいて構いません!すごいものを見せられると自信を持って…見せます!!」と堂々と意気込みを語り、会見を締めくくった。(ザテレビジョン

大河ドラマ「麒麟がくる」の新たな出演者が発表された