たいていの場合、親にとって子供は世界で最も愛すべき存在であろう。しかし自身の子供を愛せないことから残酷な行動に出た母親がいる。

 海外ニュースサイト『Mirror』は2月19日トルコイスタンブールに住む母親が、1歳半の娘を「愛せなかったから」という理由で虐待し続けたと報じた。同記事によると、母親は娘が生後1カ月を迎えた頃から娘のことを愛せない自分に気づき、娘の耳や鼻、へそから漂白剤を注入していたという。

 漂白剤を注入し続け半年が経った頃、父親が娘の耳やへそから出血していることに気付き、病院に連れて行った。娘は検査のため入院することになったが、病院でも医師や父親に隠れて、母親は娘に漂白剤を注入し続けたという。

 病院側は娘の体内に漂白剤が注入されていることには気づかなかったが、その後、娘が何度も体調を崩して父親とともに病院を訪れることを不審に思い、警察に通報。娘の体に複数の傷も見つかったことから警察が虐待の疑いで調査を進め、母親は逮捕された。母親は動機について「娘を愛していなかった。単純に好きになれない相手を拷問しただけ」と話していたという。幸いにも、娘の体調は回復したそうだ。

 このニュースが世界に広がると、ネット上では「自分の娘を愛せない親がいることにびっくり」「施設に預けたほうが娘のためだったかも」「病院が早く通報していればとも思う」「衝撃的すぎて信じられない」「赤ちゃんがかわいそう」「娘が大人になってこのニュースを知ったときのことを考えるとやるせない」などの声が寄せられていた。

 世界には理不尽な理由で親が子供を傷つけた事件が他にもある。

 2015年9月には、アメリカ・ウェストバージニア州に住む当時26歳の父親が、泣き止まないという理由で生後4カ月の息子を殺害した。父親はこの日、1人で息子の面倒を見ていたが、いつまでも泣きやまない息子に腹を立て、後頭部をつかんでソファに息子の頭をうずめたそうだ。その後、ぐったりしている息子に気づき、父親は息子を近所の病院に連れていった。しかし息子はすでに死亡していたという。病院が警察に通報し、父親はその場で逮捕された。父親は「10分以上も泣かれて、うるさかった」と動機について話していたそうだ。

 2016年5月には、アメリカ・テキサス州で、当時31歳の父親が当時8歳の息子をゴールキックが下手だからという理由で虐待。父親は、息子が所属する地元のサッカークラブの試合を観戦していたが、ゴールキーパーを務める息子が試合中にゴールキックを失敗したことに激怒。試合後、ベルトをむちのように使い、何度も息子を叩いたそうだ。その様子を見た息子の祖母が警察に通報し、事件が発覚。父親は逮捕された。

 子供を愛せなかったり、子供が自分の思い通りにいかないことは子供のせいではない。その責任を子供になすりつけ、傷つけることはあってはならないだろう。特に反抗ができない幼い子に手を上げるなど、もってのほかだ。

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