[国連 18日 ロイター] - 北朝鮮が海上で積み荷を移し替える「瀬取り」などで石油精製品を違法に輸入し、国連安全保障理事会が定める輸入量の上限を超えたとして米国が対応を求めていた問題で、常任理事国ロシアと中国は18日、保留を申し立て、結論が先送りされた。米国は前週、安保理の北朝鮮制裁委員会に対し、北朝鮮が今年に入って瀬取りなどで少なくとも79回石油精製品を違法に輸入し、安保理の制裁決議で定められている年間輸入上限50万バレルを超えたと報告。北朝鮮への石油精製品供給の即時停止を加盟国に通知するよう同委に求めた。

北朝鮮の国連代表部はこれまで、米国の主張に関し、コメントの求めに応じていない。

ただ、同委の決定は総意に基づいており、外交筋によると、ロシアと中国は米国の要請を「保留」にするよう申し立て、結論を先延ばしした。中ロは同委に対し、現状では関連する安保理決議の違反はないとの認識を示したという。

ロシアのネベンジャ国連大使はロイターに「(米国は)一般化された情報を提供しているため、いつもと同様、さらなる詳細が必要だ」と述べた。

ロイターが閲覧した米国の先週の要請には「北朝鮮の石油精製品輸入への制限は、北朝鮮の最終的で完全に検証された非核化を実現するために、大量破壊兵器に責任ある当事者を含め、北朝鮮への圧力を維持する上で非常に重要」と記されている。

 6月18日、北朝鮮が海上で積み荷を移し替える「瀬取り」などで石油精製品を違法に輸入し、国連安全保障理事会が定める輸入量の上限を超えたとして米国が対応を求めていた問題で、常任理事国のロシアと中国は保留を申し立て、結論が先送りされた。2018年撮影(2019年 ロイター/Kim Hong-Ji)