筆者の地元の駅近くにある原付1種専用(50cc専用)の駐輪場。ココは50cc専用ですが、「50cc並のコンパクトな110ccや125ccなどの“原付2種”ならば、駐車できるのでは?」という素朴な疑問を抱き、駐輪場の守衛さんに、「可能か?不可か?」聞いてみました! REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)

h217インチホイール採用の「NS-1(50cc)」よりも小さな、10インチホイール採用の「スウィッシュ(125cc)」」ならば駐車OKですか?
ホンダ NS-1が停められていた駐輪場。

 一口に原付1種(50cc)いっても、10インチホイール採用のスクーター、超コンパクトな8インチホイールのモンキー50、17インチホイール採用のNS-1等々、ボディサイズに大きな差があります。

 随分と前のことですが、「排気量50cc越(原付2種)の原付バイクは駐車できません」という注意書きの貼られた、近所の原付1種専用(50cc専用)の駐輪場に、50ccとは思えないビッグサイズのゼロハンレーサーレプリカ「ホンダ NS-1」が、ド~ン!と、停まっているのを見かけたことがあります。

 それを見た筆者は、

 「ビッグサイズのNS-1が駐輪OKなんだから、10インチホイール採用のコンパクトな125ccの“スズキ スウィッシュ”なら、停めても良さそうなものだが」と思ったわけです。

 NS-1の全長は1,905mm、スウィッシュの全長は1,830 mm。その差は、75mm。

 仮に、NS-1を25台置くと、75mm×25台=1,875mm。つまり、もう1台、スウィッシュが置ける=1台分、駐車料金を稼げるわけです。

 この理屈からいえば、“場所を貸す”という観点から見積もった場合、NS-1よりも、むしろ積極的にスウィッシュに貸した方が、「お得」だといえます。

ホンダ NS-1(50cc)
スズキ スウィッシュ(125cc)

ホンダ NS-1(50cc)のボディサイズ
■全長×全幅×全高:1.905mm×670mm×1.080mm
■軸距:1.295mm
■重量:101kg
■シート高:752mm
■最小回転半径:2.6m
タイヤサイズ:前90/80-17 後100/80-17

スズキ スウィッシュのボディサイズ
■全長×全幅×全高:1,830 mm / 690 mm / 1,095 mm
■軸距:1,250mm
■乾燥重量:114kg
■シート高:760mm
■最小回転半径:2.0m
タイヤサイズ:前後100/90-10

h2「車体の大きさは関係なし。ナンバーの色で判断します」
今回訪れた、プレハブの守衛所。

 ずっと疑問に思っていたことを解決すべく、今回、守衛所(プレハブの建物)を訪ね、中にいた70歳前後とおぼしき男性の守衛さんに聞いてみました。

 「駐輪場によっては、原付2種の駐車を認めているところもあるようですが…。看板に書いてある通り、ここは50cc以下の原付1種のみで、原付2種はNG。車体の大きさ云々の問題じゃないです」

 なるほど……。でも世の中には、50cc並のコンパクトな125ccもあるんですよ。と、めげずに食い付いたところ、

 「ここでは例外は認めていない。あくまでも規則ですから」と、至って事務的に返答されました。

駐輪場の料金表。

 では、88ccや125ccに排気量アップした8インチモンキーは? 元々は50ccだったんですよ!(しつこい)

 「もんきぃ?(めんどくせぇヤツが来た…という顔をして)何だかよく分かんないけど…。でも白ナンバーが、黄色やピンクに変わるんでしょ? こっちはバイクに詳しくないからさぁ、ナンバーの色で判断するしかない。注意書きにもある通り、黄色ナンバーやピンクナンバーに変わった時点で、駐車NGだね」

 とのこと。結論としては、車体の大きさはまったく関係なし。この駐輪場は、あくまでもナンバーの色で、駐車OKか駐車NGかを判断している模様です。守衛さん、ありがとうございました。

駐輪場に駐車NGの原付2種は、バイク駐車場に駐車しましょう!

https://motor-fan.jp/article/10009107