[北京 18日 ロイター] - 中国税関総署は18日、カナダの業者フリゴ・ロイヤルからの豚肉輸入を停止すると発表した。中国が禁止する飼料添加物ラクトパミンが検知されたことを理由に挙げた。豚肉輸入を停止したカナダの会社は3社目で、両国間の貿易・外交面の緊張が一段と高まった。

中国はラクトパミンの使用を認めておらず、輸入する食肉についても同薬剤の残留を許容していない。

税関総署は、全てのカナダ産豚肉を対象に、ラクトパミンの残留値について検査を強化すると表明。フリゴ・ロイヤルはこれまでのところコメントの求めに応じていない。

中国は4月にカナダの生産業者オリメルとドラモンド・エクスポートからの豚肉輸入を停止。その際は食品ラベルの問題を指摘していた。カナダ産キャノーラ(菜種)の輸入も停止している。

カナダマリークロード・ビボー農務・農産食品相は記者団に「良いニュースでないことは明らかだ」と述べ、食品検査当局が調査を行っていると説明。輸出業者や食品業界には、中国向け輸出に関するルールの順守を徹底するよう呼びかけた。

両国の関係は昨年12月カナダバンクーバーの警察当局が米国の要請で中国通信機器大手、華為技術ファーウェイ)の孟晩舟最高財務責任者(CFO)を逮捕したことから悪化。

カナダの当局者は今月、中国政府からカナダ産の食肉および食肉製品に対する検査を強化するとの連絡があったと明らかにしている。

カナダの畜産農家の多くは中国向けの輸出を拡大するため、2013年にラクトパミンの使用を停止。畜産団体カナダポーク協議会のゲイリー・ストーディー氏は、豚肉輸出業者や飼料メーカー、豚肉の畜産農家はラクトパミンを使わず生産された豚肉を証明する制度に登録していると説明した。

カナダ統計局によると、1─4月のカナダの中国向け豚肉輸出は3億1000カナダドル(2億3141万米ドル)に上っており、カナダにとって中国は第3位の輸出市場だった。

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 6月18日、中国税関総署は、カナダの業者フリゴ・ロイヤルからの豚肉輸入を停止すると発表した。中国が禁止する飼料添加物ラクトパミンが検知されたことを理由に挙げた。中国はラクトパミンの使用を認めておらず、輸入する食肉についても同薬剤の残留を許容していない。写真は南京市の養豚場でラクトパミンの残留を検査する検査機関職員。2011年3月に撮影(2019年 ロイター/Sean Yong)