中国は人口が多いこともあって、人びとの競争は日本以上と言える。都市部では子どもの頃から将来の受験に向けて知識を詰め込む勉強が行われていて、中国の親たちは「子どもをスタートラインの時点で負けさせるわけにはいかない」として、習い事をさせたり、塾に通わせたりする家庭が多い。

 中国メディアの今日頭条は14日、日本と中国では子どもたちが受ける教育は「まったく違っていた」と驚きとともに伝える記事を掲載し、日本の児童教育について紹介した。

 中国では父親だけでなく、母親も共働きでお金を稼ぐのが一般的であるため、幼少の子どもの世話は祖父母がする家庭が多いが、記事は「日本では祖父母が孫を育てるというのは一般的ではない」ことを紹介し、夫婦が共働きであれば「幼稚園」や「保育園」に子供を預ける必要があると紹介。

 そして、日本の幼稚園などでは知識を得るための勉強が行われないわけではないが、身の回りのことを自分で行うことができるよう自主性を重視した教育や礼儀や協調性を養う教育が行われていると紹介。中国の子どもは勉強に追われ、それ以外のことは「何でもしてもらって当然」という環境にあるため、自分1人では何もできない子が多く見られるが、日本では自分1人で登下校し、自分1人で服を着替え、自分1人でご飯を食べることができる子どもばかりだと指摘し、「何事も幼少の頃から教育することが大切だが、日本人が礼儀正しく、自立心が強いのは、やはり教育の賜物だったのだ」と伝えた。

 中国にも幼稚園はもちろん存在するが、日本のように礼儀やマナーを教えるのではなく、あくまでも知識を詰め込む教育が行われているようだ。時には宿題が出されることもあり、幼稚園の頃から学歴社会の競争は始まっているのだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日本と中国では「子どもたちが受ける教育はまったく違っていた」=中国メディア