お弁当(chikaphotograph/iStock/Thinkstock/写真はイメージです)

健康的な食生活のためには、色んなものを好き嫌いせずに食べるのが大事。しかし、「涙を流すほど苦手なものまで食べるべき?」と問われると、そう簡単に頷けないのでは。

料理研究家・桜井奈々のブログが注目を集めている。

 

■苦手な物を無理やり食べてグロッキーに

発達障害を持つ娘を育てている桜井。その娘が先日、学校の宿泊行事に行ったのだが、帰宅した際、リュックに配布されたお昼のお弁当がそのまま入っていたという。

その後、彼女がお弁当を食べられなかった理由が判明。朝食の際、彼女が苦手な「油揚げ」が出たのだが、学校の方針としてすべて残さず食べないといけなかったという。

結果、桜井の娘は我慢して、涙目になりながら油揚げを飲み込んだのだが、それが原因で、「ひたすら気持ち悪くなって」しまい、お昼ご飯を食べられなくなってしまったようだ。

 

■「色々食べられたほうがいいに決まってますが」

これに対し、桜井は「そこまでして油揚げを食べて、、お昼大好きなおにぎり食べられないなんて本末転倒のような…」「ちゃんと食べないと熱中症とかも心配ですし」と苦言。

「一口でも食べられるようになることで、食べられた! と自信につながることもありますし、栄養バランス的にも健康上色々食べられたほうがいいに決まってますが」と学校の方針に一定の理解を示しつつも、「何が正しいのか??」「今回みたいなことがあると正直よくわからないです」と綴った。

■共感の声が相次ぐ

たしかに、苦手な物でも食べ続けることで平気になったり、好きになる場合もある。だが、無理に食べることで苦手意識がより強まることや、トラウマを植え付けてしまう可能性も否定できないはずだ。

給食教育で疑問を感じた経験のある人も多かったようで、コメント欄にはさまざまな意見、体験談が書き連ねられている。

「私の息子は12歳、普通の子ですが、少食で食べる物も好みの差が激しいです。学校で苦手なシシャモが出たときに、食べるのが辛いらしく前日からどんよりしています。私はシシャモくらい食べなくても構わない! というスタンスなのですが、先生によっては許されず。もちろん、何でも本人の希望ばかり聞くのはいけないのはわかっていますが、人によって好みの差もあるのは仕方ないし。何とかならないかなぁと思ってます」

 

「私は嫌いな食べ物を無理やり食べさすのもある意味虐待だと思ってます。うちの次男も中学の時、担任がものすごくこだわりが強い先生で、男子はもちろん、女子にも完食を無理強いさせていました。女子は泣きながら、そしてそれが原因で不登校になった子も」

 

「わたしの小学校も出されたものはすべて食べなさい! でした。食べる終えるまで昼休みなしで毎回苦手なものが出た時にはオエってなりながら味噌汁や牛乳で流し込んでたのを20年以上たった今も鮮明に覚えてます」

 

また、気持ち悪い思いをしながら苦手なモノを食べた桜井の娘に、同情する声も確認できる。

 

■約14%に「給食でトラウマになった食べ物」

ちなみに、しらべぇ編集部が全国の20代~60代の男女1352人に調査を行なったところ、「給食で食べてトラウマになったものがある」と答えたのは全体の13.9%。

給食トラウマグラフ

性年代別では40代女性が5人に1人と、もっとも高い数値となった。

はたして、本当に無理やり食べさせることは、正しい食育なのだろうか。

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(文/しらべぇ編集部・宝田洸太

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」 調査期間:2016年3月18日~2016年3月22日
対象:全国20代~60代の男女1352名(有効回答数)

娘がお弁当を全部残してきた… 判明した「学校でのやり取り」に同情の声