内閣府が公開した「令和元年版 少子化社会対策白書」で、結婚をしない理由は「適当な相手にめぐりあわない」としながらも、「特に何も行動を起こしていない」20代から40代が6割を超えることが分かった。


少子化社会対策白書では、結婚を希望している未婚の20代から40代の男女3980人を対象に行った意識調査を特集。独身でいる理由は、男女ともに「適当な相手にめぐり会わない」が最も多く、半数近い1864人にのぼった。次いで、男性では「まだ必要性を感じない」(29.5%)や「結婚資金が足りない」(29.1%)となり、女性では「自由さや気楽さを失いたくない」(31.2%)や「まだ必要性を感じない」(23.9%)という理由だった。また、過去の調査と比較すると、男女ともに「異性とうまくつきあえない」という理由が増加傾向にあるとしている。


「適当な相手にめぐり会わない」という回答を掘り下げると、「そもそも身近に、自分と同世代の未婚者が少ない(いない)ため、出会いの機会がほとんどない」が42.6%と最多。次いで「そもそも人を好きになったり、結婚相手として意識することが(ほとんど)ない」、「同世代の未婚者は周囲にいるが、自分が求める条件に見合う相手がいない」の順となっている。


その一方で「適当な相手にめぐり会わない」と答えた人に、相手を探すため何か行動を起こしたかを尋ねると、61.4%が「特に何も行動を起こしていない」と回答。性年代別では男性20代が72.5%と最も多く、30代が64.7%、40代が68.7%、女性は20代が54.8%、30代が45.7%、40代が58.1%となり、全ての年代で男性が相手探しに消極的なことがわかった。

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