他人の風貌を元にした芸人のイジリやネタは、視聴者や観客からすると面白おかしく見えてしまう。だがそれらが問題となるのも事実だ。
例えば、2017年に放送された『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで! 絶対に笑ってはいけないアメリカンポリス24時』(日本テレビ系)。
浜田雅功がアメリカの俳優・エディ・マーフィーに扮し、肌を黒くメイクして笑いを誘ったことが、海外メディアで「人種差別だ」などと問題視される事態となった。
そんな中、ツイッター上でとあるお笑いコンビがツイートした、イジリをめぐる発言について議論が巻き起こっている。
■「ただただセクハラでしかない」
「ただただセクハラでしかありません」
このように不快な思いを明かした思いをしたのは、小保内太紀さんと「知恵の輪かごめ」さんの男女コンビ「カフカと知恵の輪」。
某日、大阪市で行われたライブのフリートークで「知恵の輪かごめ」さんが他の芸人から「エロい」「見えてる」とイジられる場面があったという。
ライブに出演していた女性は相方のみ。イジリ発言をしてきた男性芸人10人に対しやめるように止めたが「だいぶ続いた」。「もちろんウケるわけでもない。ただのセクハラ」と振り返る。
■発言した芸人から反論を食らう
ライブ終了後、小保内さんは怒りのあまり「これやから芸人は嫌や、こんなんやってて売れるわけがない」と言い放つ。
するとイジリ発言をした芸人からは「人によっていろんな価値観がある」「エロイジリがNGなら最初に言っておくべき」などと反論された。
小保内さんは「全部大きな間違い。いろんな価値観があるからこそ他者を尊重せねばならない、エロいじりをするなら事前に許可を取れ、といった低い詭弁でごまかせる相手だと思われたのは残念」「あなたたちは売れるべきではありません。こってりとした勘違いと一生添い寝してください」とつづり、告白を締めくくっている。
■小保内さんに共感寄せられる
ツイート後、リプライ欄で以下のような共感の声が寄せられている。
「ド正論」
「そんな人らは一生売れないと思います」
「いじりは双方を『おいしい』立場にする共同作業であって、信頼関係のないいじりはただのいじめ」
■セクハラ発言だと感じたことがある人は
発言をした芸人からすれば面白いと思って行ったのかもしれないが、人を不愉快にさせるだけの発言は許されるべきものではないだろう。
しらべぇ編集部は、全国20〜60代の男女1,664名を対象にセクハラの発言について調査。結果、全体の33.4%が「異性からの言動がセクハラだと感じたことがある」と回答した。
小保内さんは「もうこういうお笑いは終ったし、じつはそもそも始まってもない」などの言葉でツイートを締めくくっている。
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【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2018年12月14日~2018年12月17日
対象:全国20代~60代の男女1664名 (有効回答数)
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