なでしこジャパン(女子日本代表)は19日、女子ワールドカップ(W杯)2019グループD最終節でイングランド女子代表と対戦し、0-2で敗戦した。この結果、イングランドの首位通過およびなでしこの2位通過が決定した。

5日前に行われたスコットランド女子代表戦を2-1のスコアで競り勝ち今大会初勝利を挙げたなでしこは、他グループの結果によってこの最終節を前に決勝トーナメント進出を決めた。

2連勝でグループ首位のイングランドとの最終節に向けてはスコットランド戦から先発2人を変更。菅澤優衣香、三浦成美に代わって横山久美、小林里歌子を起用。2トップに岩渕真奈と横山、右サイドハーフに小林、中島依美を杉田妃和とボランチで組ませる[4-4-2]の布陣を採用した。

開始5分にバイタルエリアで前を向いた横山が両チームを通じて最初のシュートを放つと、9分にはボックス手前の好位置で得たFKを再び横山が直接狙うが、枠の左上隅を捉えたシュートは相手GKの好守に遭い、先制点とはならない。

まずまずの入りを見せたなでしこだったが、徐々に相手のカウンターを許し始めると、15分には中盤でボールを受けたスタンウェイに杉田が振り切られてスルーパスを許す。ここでDF熊谷紗希の背後を取ったホワイトに対してGK山下杏也加が飛び出しを見せるが、うまくチップキックを流し込まれて先制点を献上した。

この先制点によって勢いづいたイングランドに対して、守勢を強いられるなでしこ。失点直後にはスコット、スタンウェイに続けて際どいミドルシュートを枠に飛ばされるが、ここはGK山下がビッグセーブで阻止。

その後は2トップの横山と岩渕が中盤に下りてボールを引き出して起点を作り出すが、全体の押し上げがなかなかできず、攻撃に厚みを加えられない。逆に、34分には縦パス一本に抜け出したデイリーに決定機を許すが、三度GK山下が好守をみせ、後半の逆襲に望みを繋いだ。

迎えた後半も押し込まれる時間が続く中、56分にはボックス手前左の岩渕のおぜん立てから中島にシュートチャンスが訪れるが、ここはシュートを大きくふかしてしまう。

何とか流れを変えたい高倉監督は62分、横山と小林に代えて菅澤、三浦を同時投入し、スコットランド戦と同じメンバーで反撃に打って出る。すると、中盤でボールを奪い、そのまま攻撃参加を見せる三浦、前線で五分五分の競り合いを見せる菅澤を起点に徐々になでしこが主導権を掴み始める。

しかし、ボックス内で訪れた幾つかの決定機を決め切れずにいると、84分には熊谷、DF市瀬菜々のセンターバックの後手の対応からカーニーのスルーパスに抜け出したホワイトにこの試合2点目を決められてしまい、痛恨の2失点目となった。

その後、遠藤純に代えて宝田沙織をピッチに送り出し、試合終盤には菅澤に決定機が訪れたものの、ここは相手GKの好守に阻まれて万事休す。今大会屈指の強豪イングランドに完敗のなでしこは今大会初黒星を喫し、グループDを2位通過することになった。

なお、なでしこは22日に行われるラウンド16でグループE首位チーム(オランダorカナダ)と対戦する。

また、同日行われたグループD最終節のもう1試合、スコットランド女子代表vsアルゼンチン女子代表は、3-3のドローに終わった。この結果、グループDではアルゼンチンの3位、スコットランドの最下位での敗退が決定している。

グループD順位表
1.イングランド [9pt]※
2.日本 [4pt]※
3.アルゼンチン [2pt]
4.スコットランド [1pt]

※が決勝トーナメント進出

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