激しい雨、重たい馬場の中、武豊騎手が騎乗したディアドラは6着に敗退となった。ヨーロッパ特有の厳しい条件下でのレースとなり敗れたが、世界のトップホースと対等に渡り合えたことは、今後も海外遠征に挑戦する日本馬にとって明るい材料と言って良い内容だった。武豊騎手は「日本馬もここで勝つ時が来ると思います」と力強くインタビューに応えた。

武豊騎手の2019ロイヤルアスコットアンバサダー就任について

6着 ディアドラ
武豊騎手
「結果は残念でしたが、率直な印象はタフなレースだったと思います。遠征が続くなかで馬のコンディションは良かったと思います。レース少し前から大雨になってしまって、ちょっと降り過ぎたかなという印象です。各馬綺麗なところを選んで走っていました。今日はスタートも出てくれて、ハッキリした先行馬もわからないメンバー構成だったので、各ジョッキー出方を伺いながら、今日の馬場ではある程度のポジションを取っておこうかなと思いました。道中はいい感じで進めましたけど、残り800mからペースが緩むどころか、前が緩めなかったので強いなと思いました。かなりヘビーグランドレースタイムは一見遅く見えるかもしれませんが、この競馬場で今日の馬場だとかなり速いタイムだと思います。最後は力尽きましたが頑張っていました。今日のメンバーヨーロッパトップトップレベルの馬ですから、6着ですがしっかりレースに参加出来て走れたことは今後の日本馬にとって明るい材料ではないかなと思います。ロイヤルアスコットは華やかですし、日本でもこういう雰囲気のレースが出来れば良いなと改めて思いましたし、日本馬もいつかここで勝つ時が来ると思います。決して下を向くことはないと思いますし、馬もスタッフベストを尽くして頑張りましたから、何しろトライをしないと答えは出ないので、これにめげずにみんなで頑張って行きたいですね。いつか勝ってインタビューを受けられるように頑張りたいと思います」

橋田満調教師
「朝方はまだ雨がそんなに降っていなくてまぁこれならいいかなと思っていたんですけど、ちょっと直前からすごい雨になりまして、ちょっと雨と坂と両方が重なりましたので、ちょっとこたえましたね。(ニューマーケットから到着した時の)馬の状態は非常に良かったですよ。馬も落ち着いていましたし、よくディアドラも頑張ったと思います。こちらのレースはいつでも前半が遅いですから、それで前につけられて、ゲートも良かったですし、前走はちょっとゲートが悪かったですから。それで(今回は)良い位置につけたと思います。最後はもう持久力勝負になってしまいましたからね。けっこう早いペースで流れましたから、ちょっと早いペースで上り坂を上っていくっていうのが彼女には大きな試練でしたね。最後までまだ力振り絞っていましたから、その点よく辛抱してくれたと思います。メンバーがすごく良いメンバーでしたし、この馬場状態のこの上り坂をけっこうバテバテにならずに辛抱したっていうところはこっちの競馬場でもやっていける素質があるんじゃないかなと感じておりましたね。(この後の予定・イメージは)馬の状態を見て、オーナーと相談して次の方針を決めたいと思います」

 レース結果、詳細は下記のとおり。

 19日、イギリスアスコット競馬場で行われたプリンスオブウェールズステークス(G1・4歳上・芝1990m)でL.デットーリ騎乗、クリスタルオーシャン(牡5・GB・M.スタウト)が快勝した。2着にマジカル(牝4・IRE・A.オブライエン)、3着にヴァルトガイスト(牡5・FR・A.ファーブル)が入った。勝ちタイムは2:10.26(重)。

 激しい雨が降る中、レースは8頭立てで行われディアドラは3番ゲートからスタート。ディアドラは好スタートを切り先行争いの4番手付近をキープ。勝負どころでの手応えはすでに怪しく、直線入り口から徐々に後退していき離れた6着敗退となった。勝ったのはL.デットーリ騎乗、イギリスクリスタルオーシャン

ロイヤルアスコット開催

 プリンスオブウェールズステークス(英G1・芝1990m)は、イギリスにおける古馬の中距離G1としてレベルは極めて高く、毎年6月中旬に5日間連続(2019年6月18日〜22日)でアスコット競馬場にて行われる「ロイヤルアスコット開催」(イギリス王室が主催。8つのG1を含む19の重賞を行う)の中心となるレース。その総賞金75万ポンド(約1億1250万円)は同開催の中では最も高額となっている。

【全着順】
1着 クリスタルオーシャン
2着 マジカル
3着 ヴァルトガイスト
4着 ハンティングホーン
5着 シーオクラス
6着 ディアドラ
7着 ザビールプリンス
8着 デザートエンカウンター