天海祐希主演ドラマ「緊急取調室 第3シリーズ」(夜9:00‐10:09、テレビ朝日系)が、6月20日(木)に最終回を迎える。

【写真を見る】衝撃のクライマックス…事件の真相に迫る有希子(天海祐希)の表情に鳥肌

天海にとって2年ぶりの連ドラ主演となった本作は、天海演じるプロの取調官・有希子(天海)が、可視化設備の整った特別取調室で取り調べを行う専門チーム「緊急事案対応取調班(通称・キントリ)」のメンバーと共に、数々の凶悪犯と一進一退の心理戦を繰り広げるシリーズ第3弾。

■ 梶山の安否は…

6月13日放送の第9話から2週にわたって描かれている最終章では、吉田鋼太郎ら豪華ゲストを迎え、キントリ・チームに震撼(しんかん)の緊急事態が発生。ラストには管理官の梶山勝利(田中哲司)が山で倒れこむ姿が映し出され、まさかの“殉職”を思わせるような展開が繰り広げられた。

第9話放送終了後のSNS上でも、「管理官危ないよ~」「管理官がどうなっちゃったのか1週間ソワソワしなきゃいけないのほんとしんどい」「梶山管理官のもしかしたら死ぬかもフラグ、絶対に死んじゃヤダー!」など梶山の安否を気遣う声が多数上がっていた。

その一方で、「キントリも1クールと言わず半年や年中やって欲しいです!!」「毎回脚本が緻密で短い映画観てるみたいで面白い 〜 来週最終回寂しいな」「ドラマの内容も来週最終回という現実も苦しい」「次は映画化して欲しい」といった最終回を惜しむコメントも。

そんな最終回を、WEBサイト「ザテレビジョン」では事前に視聴。オリジナルレビューで番組の魅力を紹介していく。

■ 最終回あらすじ

同窓会で同級生らを毒殺した罪で起訴された被告人・北山未亜(吉川愛)と、医大キャンパスで起こった同級生刺殺事件の被疑者・藤井卓生(坂東龍汰)。

2人が2カ月前、かつて山のキャンプ場を襲った土砂崩れから自分たちを救出してくれた地元中学の元校長・染谷巌(吉田鋼太郎)と会っていたことが判明した。3人の間に一体、何があったのか。

有希子らキントリは真相を明らかにするため、未亜を徹底的に追及。やがて未亜は重い口を開き、同窓会の飲み物に毒物が混入した理由を話し始める。

有希子らは、事件の謎の鍵を握ると思われる染谷の聴取を開始。足を怪我していた染谷はそのことについて、当初はあくまで「自ら発作的に身を投げた」と主張していた染谷だったが、やがて「本当のことを話す」と切り出し、未亜と藤井との面会を懇願し始める。一方、有希子はその際の何気ない会話の流れに鋭く反応し…。

■ キントリ・メンバーの絆に感服

「梶山(田中哲司)は出世欲が強いくせに冷酷になれない」

「菱本(でんでん)は、荒っぽいようで実は細やかに人の心を読み取る」

「玉垣(塚地武雅)は刑事が忘れがちな普通の市民感覚を持っている」

「真壁(天海)は、あぶなっかしくて見てられなくくらいまっすぐだ」

春さん(小日向文世)が強く語ったキントリ・メンバーへの思いもむなしく、現構成メンバーの正式変更を目前に控え、一丸となって挑む最後の事件。第9話からスリリングな内容が繰り広げられ、中でも同級生を毒殺した事件の被疑者・未亜を演じる吉川愛の“狂気の演技”が、物語を、そしてキントリ・メンバーを大きくかき回している。

その一方で、主演の天海とは初共演となる吉田鋼太郎演じる染谷も、第9話のラストでその本性が徐々に明らかになっていったが、もちろんただの心優しき元校長という肩書だけで終わるわけもなく…。

「手をついて頭を下げろ!」最終章のキーワードといっても過言ではないこのせりふ、自供を引き出せず焦るキントリ・メンバーを尻目に、吉川が不気味な笑みを浮かべながら相対する有希子に放つのだが、頭から離れないほど衝撃的。(吉川のファッションも気になるところだが…)

そして最終回、再び有希子は未亜と対峙(たいじ)する。緊迫の取り調べシーン、“密室の銃撃戦”とはまさに言いえて妙であり、わずかな沈黙、呼吸、目線、言動、その全てが弾丸のように頭を貫いてくるように鮮烈だ。もはや取り調べ室であることも忘れてしまうような、「ここってリングの上だっけ?」とさえ感じてしまうほどの攻防が繰り広げられる。

もちろん舞台は取調室の中だけではない。“モツナベコンビ”の監物(鈴木浩介)と渡辺(速水もこみち)や他のキントリ・メンバーが真相をつかむべく奔走する姿も、最終話かと思うと痛いほどに胸を打たれる。

“雨”でつながれた未亜、藤井、染谷ら3人の思惑が交錯する怒涛(どとう)のクライマックス、今シーズン最後の「うぃ~」は耳を澄まして受け止めてほしい。(ザテレビジョン

最終章の鍵を握る被疑者・北川未亜(吉川愛)の自供は引き出せるのか…!?