A代表デビューを狙うなか、南米の強豪ウルグアイにも「やれないことばかりじゃない」
森保一監督率いる日本代表は、現地時間20日にコパ・アメリカ(南米選手権)のグループリーグ第2戦(アレーナ・ド・グレミオ/現地20時・日本時間21日8時)でFIFAランキング8位のウルグアイ代表と対戦する。初戦のチリ戦で出番のなかったDF立田悠悟(清水エスパルス)は、ウルグアイが誇るFWルイス・スアレス(バルセロナ)とFWエディンソン・カバーニ(パリ・サンジェルマン)の強力2トップに対し、「失うものは何もない」と真っ向勝負を挑むことを誓った。
日本は17日のグループリーグ初戦チリ戦で森保体制発足以降メインシステムとしてきた4-2-3-1でスタート。最終ラインには、DF原輝綺(サガン鳥栖)、DF植田直通(セルクル・ブルージュ)、DF冨安健洋(シント=トロイデン)、DF杉岡大暉(湘南ベルマーレ)が入った。
スタメン6人がA代表デビューをいう若い陣容のなか、世代別で共闘してきた選手も多く連係面のベースはできており、試合序盤は互角の攻防を披露した。しかし徐々に地力の差が現れ、前半41分にはCKからMFエリック・プルガル(ボローニャ)に被弾。後半にはFWエドゥアルド・バルガス(UANLティグレス)に2ゴール、FWアレクシス・サンチェス(マンチェスター・ユナイテッド)に1ゴールを決められて0-4と大敗した。
ウルグアイ戦はチリ戦からわずか中2日。右サイドバックで先発フル出場した原は、負傷で19日の練習を回避して病院で検査を受けており、疲労も考慮すればメンバーの入れ替えも十分考えられる。A代表デビューの瞬間を待つ立田は、「やれないことばかりじゃないと思うし、失うものは何もない」と南米屈指の強豪相手にも動じない。
「無理やりにでも身体をつけるイメージ。一回抜かれても粘り強くやっていければ」
ウルグアイはスアレスとカバーニという世界的なストライカーを擁する。昨年10月に日本で行われたキリンチャレンジカップ(4-3)ではスアレスが不在だったが、今大会初戦のエクアドル戦でも2人揃い踏みでゴールを挙げ、4-0の大勝スタート。ダブルエースをいかに封じるかが、森保ジャパンの勝利の鍵となるのは間違いない。チーム最長身の191センチを誇る立田は、静かに対戦のイメージを膨らませる。
「正直、今の時点で(スアレスとカバーニに)1人だけで勝つのは難しいかもしれないけど、日本人の良さである何人も絡んで、というのは守備でもできる。(2人との)距離が空いたらなんでもできてしまう。無理やりにでも身体をつけるというイメージは持っているし、一回抜かれてももう一回と粘り強くやっていれば相手もイライラしてくると思うので、そういうことをやっていきたい」
A代表に定着しつつある同じ20歳の冨安に刺激を受け、成長を期す立田がA代表のポジション争いに割って入れば、DF陣のさらなる底上げにもつながりそうだ。(Football ZONE web編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)
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