そこで今回は、お宮参りでご祈祷を受ける際に必要な初穂料について詳しく解説します!

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■お宮参りの初穂料って封筒に入れるべき?

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初穂料は、お宮参りでご祈祷を受ける際に必要なお金。どのように神社へ納めるのがベストなのでしょうか?

・お宮参り初穂料の渡し方についてのマナー




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一般的には、お宮参り当日に神社の社務所(受付)にて初穂料をお渡しします。
初穂料の渡し方は、お金を直接お支払いするのではなく、のし袋や白封筒に入れて納めるのがベスト。
神社によっては、白封筒のみなど封筒の種類を指定されている場合もあるので、事前に神社のHPや電話で確認しておくと安心です。



・お宮参りの初穂料は誰が払うの?

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お宮参りの初穂料を誰が払うのかは、特に決まりはありません。赤ちゃんの両親が支払うのが一般的ですが、お宮参りのお祝い金として祖父母からもらうケースも多いようです。
ただし、地方のしきたりなどがある場合もあるので、わからない場合は両親や年上の人に聞いてみるとよいでしょう。




・初穂料の金額相場はどれくらい?

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初穂料は、5,000~10,000円位が相場です。「お気持ちで」と初穂料の金額が決められていない神社の場合は、5,000円以上を目安に包みましょう。
金額が設定されている神社もあるので、事前に聞いておくとよいですね。
またご祈祷に参加する人数が多い場合は、多少金額を増やして包むという人もいるようです。


■初穂料の封筒の選び方!どんな封筒に包めばいいの?
初穂料は、水引が白赤・蝶結びののし袋or白封筒に包むのが一般的です。では、具体的にどんな封筒を用いるのが紹介していきましょう。

【白赤・蝶結びののし袋】
のし袋(祝儀袋)は、大きく分けて中袋ありとなしの2種類あります。

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こちらは、中袋つきののし袋。水引は、何度あっても良いお祝ごとの際に用いる白赤の蝶結びです。ちなみに贈答品などにかけられるのし紙も、何度あっても良いことなので水引は蝶結び☆
中袋つきののし袋に包む金額は、一般的に3,000円以上が目安です。



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こちらは、中袋なしののし袋。お宮参りなどの婚礼以外のお祝い全般に使用できるものです。
包む金額の目安は10,000円くらいまでで、内袋ありののし袋よりも少額なのが特徴。コンビニやスーパーマーケット100均などでも購入可能です。
中袋あり・なし、どちらののし袋がよいということはありません。包む初穂料の金額に合わせて選びましょう。



【白封筒】

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こちらは白封筒。“のし”はなくても構いませんが、郵便番号を書き込む枠のある郵便封筒はNGなので注意!
まっさらなものを用意してくださいね。


■お宮参りの封筒の書き方&ルールをチェック
初穂料を入れるのし袋や白封筒の書き方には決まったルールがあります。さっそく、チェックしていきましょう!
・のし袋の表書きの記入の仕方

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のし袋の表側に書く内容を“表書き(おもてがき)”といいます。上段には、初穂料と書きます。ちなみに表書きは、初穂料のほか、御初穂料・御礼・御玉串料などと書く場合もあります。
下段には、ご祈祷を受ける赤ちゃんの名前をフルネームで記入します。
中袋のないのし袋の場合には裏側の左下に住所と金額を記載します。このとき、住所の右側に金額が来るように。
記入する際は、なるべく黒の筆ペンを使いましょう。

<マメ知識>
初穂とは、秋の稲の収獲に先立って神様にお供えする熟した稲穂のこと。のちに、穀物だけでなく、その年に初めて獲れた海産物や野菜、初物の代わりに供えられるようになった金銭なども初穂と呼ぶようになったそうです。これが、神社に収めるお金を初穂料と呼ぶ理由。
玉串料は、神前に捧げる榊(さかき)の枝に紙の飾りをつけ、お供えとして納めていたことから、現在は初穂と同じような意味でお金を納めるようになったそうです。また、地鎮祭などの神事の際に納めるお金も初穂料といいます。



・中袋の書き方

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中袋つきののし袋を用いる場合は、中袋にご祈祷を受ける赤ちゃんの名前・住所・金額を記載します。多くの中袋には、名前や住所などを記載する欄が設けられているので、所定の位置に記載すればOK!
記入欄がない内袋の場合は、表側の中央に包んだ金額を記入し、裏側の左側に住所・赤ちゃんのフルネームを記載します。



・金額の書き方
金額は、“大字(だいじ)”と呼ばれる難しい漢字で記入するのが通例となっています。主な大字は以下のとおり。

一…壱
二…弐
三…参
五…伍
千…阡
万…萬
円…圓

例えば5,000円を包む場合、縦書きで「金 伍阡圓」と記入します。
わざわざ難しい漢字を使って書く理由は、書き足しなどの不正が起こらないようにするためなのだとか。ただし、必ずしも大字を使わなければならないというわけではなく、「金 五千円」でもちゃんと受け取ってもらえるのでご安心を!
赤ちゃんにとって大切な行事であるお宮参りを、作法に則ってしっかりと行いたいと思う人は、大字を使ってみてくださいね。


・白封筒の表書きと裏書きの記入方法
白封筒の表書きはのし袋の場合同様、上段に初穂料などと書き、下段にご祈祷を受ける赤ちゃんの名前をフルネームで記入します。
裏書きは、中袋なしののし袋といっしょ!封筒の左下に住所と金額を書きます。


■お金の入れ方は?お札の表・裏も教えます

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お札は肖像画がある側が表、ない側が裏なんです。初穂料を包むときには、お札の表とのし袋(白封筒)の表面がそろうように入れます。
また、お札は新札orできる限りきれいな状態のものを用いるのが良いでしょう。


■お宮参りは大切なイベント☆のし袋や白封筒の書き方もしっかりチェック

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初穂料を包む封筒の種類や書き方、お金の入れ方などをまとめました。地域の習わしなどがある場合もあるので、参考として覚えておくと便利!しっかりと事前準備をして、思い出に残るすてきなお宮参りにしてくださいね☆
(mamagirl
掲載:M-ON! Press