6月19日に行われたプロボクシングのWBO世界スーパーフライ級王座決定戦にて、井岡一翔が初の4階級制覇という偉業を達成した。10回TKO勝ちを収めた井岡はコーナーポストに飛び乗って雄たけびをあげ、全身で喜びを表現。ここでカメラが客席を向くと、そこにはこぶしを突き上げて喜ぶファンの姿が映し出されていた。

 その男性ファンは、井岡と十年来の友人だというお笑いコンビ「TKO」の木下隆行。大柄で派手な顔つきの木下が歓喜のガッツポーズを見せる姿は、視聴者か〈木下が全部もっていった〉と茶化されるほどに目立っていたようだ。そのシーンについて芸能ライターが指摘する。

「木下の大きすぎる存在感は、井岡の試合結果を報じる各メディアでも触れていたほど。ツイッターなどに転載された動画を観て、《本当に目立ってるよ!》と再確認する視聴者も多かったようです。ところが、そんな木下のほかにも、人気芸能人が映っていたことに気づいた人はごく少数でした。会場にはロックバンド『ONE OK ROCK』(ワンオク)のボーカル・Takaも来場しており、一部のメディアではTakaについても報じていましたが、実際のところ、彼の姿に気づいていたのはもともとのワンオクファンだけ。木下のほうは誰が見ても《あのオッサン誰だ!?》という存在感を示していたのに対し、Takaのほうはあまりもの存在感のなさに驚くほどです」

 そのTakaはキャップサングラスを着用し、あえて目立たないようにしていたようだ。リングサイドの目立つ位置に座っていたことから試合中には何度となくその姿を映し出されていたが、メディアで報じられるまではTakaについて触れたツイートがほとんどなく、どうやらボクシングの視聴者層とTakaを知る層は合致していなかったようである。

「井岡の試合では人気バンド『UVERworld』のTAKUYA∞も観戦していましたが、こちらはTaka以上に気づく人が少なかったようですね。そもそも現在の音楽シーンではテレビ出演を重視していないアーティストが多く、TakaやTAKUYA∞に気づかなかった人が多いという現実も、彼らにとっては決して不本意ではないはずです」(前出・芸能ライター)

 それに対してお笑い芸人はテレビで目立ってナンボの世界。木下がTakaよりも目立っていたことは、彼にとっては大正解だったに違いなさそうだ。

(金田麻有)

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