学生(Milatas/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

次々に問題が発覚する教育委員会と学校現場。大阪の吉村知事も「教育委員会不要論」を声高に叫び始めている。そんな中、滋賀の栗東高校で体育教師による問題行為が発覚。しらべぇ取材班は、関係各所を直撃した。

 

■職員室で生理日数を報告

滋賀県教育委員会保健体育課によると、13日に高校1年生の生徒の保護者から「水泳の授業見学の際に、職員室で名前や学年とともに生理何日目かを他の教員がいる前で報告させられた」という通報があった。翌日にも同様の内容が行われ抗議が入ったという。

教育委員会は13日に学校にこの件を報告。校長は詳細な事実を確認し、17日に体育科の教員にこの報告を止めさせるように伝えた。教育委員会担当者は取材に対して「生徒の体調が最優先されるべきで、見学してレポート提出でも問題はない」と話す。

 

■水泳は選択科目

スポーツ庁学校体育室は「学習指導要領では高校1年生では生徒の希望で水泳、陸上競技、器械運動、ダンスからひとつ。球技(サッカーハンドボールバレーボールなど)、武道(柔道、剣道など)からそれぞれ1つ選択することになっている」と回答。

この点に関して栗東高校の校長は「授業の編成上、この時期は全員水泳を実施している。この点は教育委員会にも報告している」と話す。しかし、現実問題として生徒が自らの希望で「水泳選択を回避できない」状態になっている。

■人権上の問題点

法務省人権擁護局を取材すると「民法上の不法行為があれば人権侵害にあたる。今回の場合、名誉棄損、プライバシーの侵害に該当する可能性もある。生徒から相談、申告があれば調査する」と回答。

また、滋賀県教育委員会教職員課は「教員、校長などから聞き取り調査をして、処分を検討することになる」と話す。校長は「赴任する前の4~5年前から学校として行ってきたことであり、当該教師を授業から外すことは考えていない」と答えた。

 

■「今まで問題にならなかったのが不思議」

本件を受け、ネット上では怒りの声が上がる。また「この行為が問題になっていなかった」点に疑問を抱いた人も続出した。

「ほんと腹立つけど、学校って昔からこうだよね。対応してもらえるようになってきてまだよかったよ」

 

「今まで問題にならんかったんが不思議」

 

「中学の時、水泳の授業を見学する際に、生理が理由の人とそうじゃない人に分けて、生理の生徒は炎天下の中グラウンドを45分間走り続けるという事をやらされたのを思い出した。今考えると信じられないことしてたんだな」

 

「自分は男だけど、これはアカンやろ。年頃の女子生徒にそんなの言わすなよ。今までこれが普通だったのが驚き」

 

教師側に対する人権教育の徹底や、学習指導要領にもある生徒が選択できる科目設定、それを実現するための教員配置。このすべてが必要だと痛感した取材だった。

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(文/しらべぇ編集部・おのっち

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