20~30代の独身女性の彼氏がいない確率が50%を超える今。いつの間にやら少数派になった彼氏持ちの女性の中には、彼氏はいるもののセカンドポジションのまま、いつまでたってもファースト(本命)になれない女性たちがいます。彼女たちが本命になれない原因は何なのでしょうか……。彼女たちの過去の恋愛から、その原因を探っていきます。

☆☆☆

今回お話を伺ったのは、都内の商社で派遣社員として働いている岡田奈々さん(仮名・37歳)。短く少し茶色の髪は後ろで1つに束ねられており、耳には大きなゴールドピアスが目立ちます。服装は白のシャーリングの入ったプルオーバーにきれいなグリーンのリネンスカートを合わせています。足元は7センチほどのヒールを履いていますが、それでも身長は160センチにも満たない小柄なところや、色味のないナチュラルメイクなどから、全体的に可愛らしい雰囲気を感じます。そんな彼女のセカンド気質はどこにあるのか――。生い立ちや、学生時代の恋愛から話を伺っていきます。

「出身は神奈川県で、母親と3歳下に妹のいる3人家族です。両親は私が22歳の時に離婚しました。2人は小さい頃からずっと不仲とかではなかったのですが、1度ケンカをすると父が帰ってこなくなったり、近所に住んでいる祖父母の家に私たち子供も連れて母親が家出したりと、数日間も続く大きなものに進展することが多くて、小さい頃は親の言い合う声を聞くのが嫌でしたね……。離婚した時はもう大人だったので、反対はしませんでした。実家は母方の祖父母が建ててくれたものだったので、父親が出て行きました。私と妹は当時そのまま家に残ったから、母親を選んだかたちになった感じです」

初めて彼氏ができたのはいつですか?

「短大の時に、合コンで知り合った2歳上の男性と付き合いました。彼は有名大学の学生で、合コン後に何度かみんなで遊んで、そこから2人で遊ぶようになって、という感じですね。付き合った時は好きだったというより、好意を示してくれているからいいかなって。高校生の時からまったくモテないことはなかったんですが、自分が好きになった人には好かれなくて、2人で遊ぶような関係になったとしても付き合うまではいきませんでした。だから、お互いが少しでもいいなって思っている人とはこんなにもスムーズにいくものなのかとびっくりしたことを覚えています。その彼とは2か月ちょっとで別れました。好きじゃなくなったと一方的に振られたんです。すごく悲しかったけど、すがることなんてできなくて、しばらくは彼のことを引きずりましたね」

短大を卒業後はカー用品を扱う会社で営業の仕事を始めます。しかし、入社した会社はノルマが厳しく、1年にも満たない時期に退職します。

「在学中にちゃんとした就活もせずに、入社した会社はネットで見つけたものでした。そこには確かノルマなんて記載はなく、『契約によるインセンティブあり』みたいな感じの文字があったと思います。でも実際に入ると、ノルマはあるし、毎日サービス残業はあるし、先輩から怒られることも多くて、本当に毎日が辛くなりました。その時はもちろん恋愛なんて考えられる状況じゃなくて、実家と会社の往復だけの毎日でした。週末も家に持ち帰った仕事をしていたり、疲れ切って家でひたすら寝ていたりでしたから。

会社を辞めるきっかけは、ある朝に仕事に行こうとしたら、勝手にポロポロと泣いている自分がいたんです。母親がその姿を見て、『もう行かなくていい』と言ってくれました。その後はしばらく家のことをしながら近所の居酒屋アルバイトなどをしていましたね」

アルバイト先で気の合う仲間を見つけ、再就職後もつるむように

その後しばらくアルバイトを続けますが、両親の離婚により再就職を決意。契約社員で事務の仕事を始めます。

アルバイトでは、私はまだ大学生と同世代だったこともあり仲間にも恵まれて、とても楽しかったんですが、両親の離婚でフラフラしているわけにはいかないなと。最初は正社員で探していたんですが、全然うまくいきませんでした。最初の失敗で私に営業職ができるわけもないと悟ったので、探したのは内勤です。数か月続けてやっと契約社員ですが、採用をもらえました。仕事もお給料は良くなかったけど、ノルマはもちろん残業もなくて、仕事は同じことの繰り返しで楽でした。時間を持て余したこともあって、そこから遊び出すようになってしまって」

20代前半から後半にかけて、付き合っては別れを繰り返し、気づいた時には29歳。年齢ではなく、親友の結婚で焦りを感じたと言います。

「私は失業中にしていたアルバイト先の友人とずっとつながっていて、休みの前の日は朝まで飲み歩いたり、オールカラオケに行ったり、学生時代の遊びのようなことをずっと続けていたんです。だから年齢についてあまり真剣に考えたこともありませんでした。でも、親友の結婚があって、もうそういう年齢なんだなって、何しているんだろう自分ってなったんです。その急に芽生えた結婚願望を、仲間の中で気になっていた男性となら、と思ってしまったんですよね……」

カラオケオールは多い時には週に2回ほど。徹夜明けでそのまま仕事に行くような日々を過ごしていた。

今から新しく出会うより、ずっと一緒だった人を選べばいい。猛アタックの末、意中の彼と付き合うことになりますが、フットワークの軽いところが好きだったはずなのに、その部分がネックになっていき……。~その2~に続きます。

関連画像