東京の上野動物園で誕生したジャイアントパンダシャンシャン(香香、雌)は12日、元気に2歳の誕生日を迎えた。動物園側では誕生日を記念し、6月30日まで特別展示を行っている。

 日本と中国の当初の協議では、「シャンシャンは2年で中国に返還される」予定だったが、東京都側の要望に応えて返還が延期されることになったため、多くの日本人から安堵の声があがった。中国メディアの今日頭条はこのほど、パンダは日本人に非常に愛されていると伝え、「日中友好を促進させる使者」としての役割を果たしていると伝える記事を掲載した。

 パンダの愛くるしい姿は多くの日本人に癒しを与えているが、特にここ数年は日本での繫殖成功が相次ぎ、可愛らしい子パンダたちは特に日本人の心を魅了していると言えるだろう。記事は、日本におけるパンダの人気ぶりについて「シャンシャンが初公開となった日の限定チケットには1万8000もの応募があり、最も倍率が高い時は144倍に達するという熱い争奪戦が続いた」と紹介。

 さらに、上野動物園を訪れることができない日本人のために「複数台のカメラによるライブ映像が配信がされ、自然な姿でシャンシャンの姿が見れるように」という企画が展開されたことからも、日本人がどれだけシャンシャンに夢中かが分かると指摘した。

 パンダの人工繁殖は非常に難しく、生存率も高くないことから、「シャンシャン上野動物園で初の自然交配によって健康に生まれ、成長した赤ちゃんとして貴重な存在であったため、特に多くの日本人から愛されている」と主張。ゆえに、今回中国と東京都の協議を経てシャンシャンの返還が延長されたことは、日本人にとって非常に喜ばしいニュースであったと強調した。

 さらに記事は、東京は2020年の五輪を控え、上野動物園パンダを確保できたことは集客面でも大きいと言えると指摘したほか、何より「日本人がシャンシャンの可愛さに首ったけ」であることは、日中友好を促進させることにも寄与すると伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

パンダに首ったけの日本人、今や「日中友好を促進させる使者」だ=中国メディア