ウルグアイ戦の日本にポルトガル人記者も驚嘆「弱いチームの姿はどこにもなかった」

 森保一監督率いる日本代表は、現地時間20日のコパ・アメリカ南米選手権)グループリーグ第2戦でウルグアイと2-2で引き分けた。この試合を現地観戦したポルトガル人記者は、MF三好康児(横浜F・マリノス)の2ゴールに「衝撃を覚えた」と称賛した一方、ロシアワールドカップ(W杯)で躍動した日本に匹敵する驚きがあったと語っている。

 試合は前半25分、MF三好康児(横浜F・マリノス)がドリブル突破から強烈な右足シュートを叩き込んで先制。同32分、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の確認からPKを献上し、これをFWルイス・スアレスバルセロナ)に決められて追いつかれた。

 それでも後半14分、DF杉岡大暉(湘南ベルマーレ)のクロスをGKフェルナンド・ムスレラ(ガラタサライ)が弾き、三好が詰めて再び日本がリードを奪う。だが後半21分、CKからDFホセ・ヒメネス(アトレチコ・マドリード)に決められて2-2のドローに終わった。

 ポルトガル紙「A BOLA」の記者であるジョアン・モレイラ氏は、日本とウルグアイの激闘を現地取材。「チリに0-4で完敗したが、その日のような弱いチームの姿は今日どこにもなかった。とても五輪世代で今大会に臨んでいるとは思えない」と日本の奮闘を称えた。なかでも絶賛したのが三好の働きだ。

「昨年のロシアW杯で日本代表のプレーを見て驚いたけど…」

「2ゴールの三好に衝撃を覚えたよ。彼はスピードに溢れていたし、技術レベルも非常に高かった。なかでも1ゴール目は素晴らしかった。彼にとって、あれが代表初ゴールだったんだよね? 素晴らしいシュートだったよ」

 日本はロシアW杯初戦でコロンビアを2-1と撃破し、16強では強豪ベルギーをあと一方というところまで追い詰めながら2-3で逆転負けを喫した。ロシアW杯で見せた日本の戦いぶりを引き合いに出し、同氏は「昨年のロシアワールドカップで日本代表のプレーを見て驚いたけど、今日もそれに匹敵する驚きがあった」と賛辞を送っている。

 現地で取材した海外記者は、強豪ウルグアイと互角の戦いを演じた日本を最後まで称賛していた。(Football ZONE web編集部・大木 勇 / Isamu Oki)

ウルグアイ戦で2ゴールをマークしたMF三好康児【写真:AP】