自身のパフォーマンス低下を実感 引退後はアドバイザーとして鳥栖に残ることも決定

 現役引退を表明しているサガン鳥栖の元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスが23日、東京都内で記者会見を行った。引退を決断した理由について「ベストのレベルに到達できていないという疑問点があった」と語っている。

 2018年7月に鳥栖へ加入したトーレス。鳥栖加入後の成績は公式戦32試合で4得点。チームも残留争いに巻き込まれるなかで、満足のいくパフォーマンスを見せることはできていなかった。

 トーレスは自身のコンディションが整わないなか、プレーパフォーマンスの低下を実感していたという。「ベストのレベルに到達できていないという疑問点があった」と引退を決意した理由を告白。さらに「常に高いレベルを求めてサッカーをやってきた。求めているレベルに達していない」と話した。

 ラストゲームは盟友のMFアンドレス・イニエスタやFWダビド・ビジャの所属するヴィッセル神戸戦(8月23日)に決まったが、その後もアドバイザーとしてクラブに残ることも決まった。「サガン鳥栖をさらに大きなチームに、またJリーグと日本のサッカーを世界に広げるために貢献していきたい」とし、ユースチーム育成に力を入れたいとの意気込みも語った。

 プレーヤーとしての最後を日本で迎えるトーレス。“アドバイザー”としての活躍にも注目が集まりそうだ。(石川 遼 / Ryo Ishikawa)

引退記者会見に出席したトーレス【写真:Football ZONE web】