現役引退を表明したサガン鳥栖の元スペイン代表FWフェルナンド・トーレス(35)が23日、都内での会見に出席した。

トーレスは、2001年にアトレティコ・マドリーでプロキャリアをスタート後、リバプールチェルシーミランを渡り歩き、通算110試合38ゴールの代表キャリアにおいても3度のワールドカップ(W杯)出場を果たして、2010年の南アフリカ大会で同国史上初の優勝を経験。2018年夏の鳥栖入り後は、初年度こそ明治安田生命J1リーグ17試合3得点を記録したが、今シーズンはケガなどもあり、ここまで11試合無得点にとどまっている。

そうしたなか、トーレスは21日、自身のツイッター(@Torres)を通じて、引退を電撃発表。22日に敵地で行われたJ1第16節の北海道コンサドーレ札幌戦で出番なく、引退会見の日を迎えたエル・ニーニョは、海外メディアも含む多数の報道陣が駆けつけたなか、18年間の現役生活に終止符を打つ決断を下した理由や、今後について次のように話した。

サッカー選手としての人生を引退することを決意した。ラストマッチは8月23日ヴィッセル神戸戦になる。この試合を選んだ理由は、古くからの友人である(アンドレス・)イニエスタとの直接対決が日本ででき、自分のサッカー人生を終えることができるから。また、友人であり、代表でともに戦った(ダビド・)ビジャもいる。そのなかで、できることをすべてを尽くしながらやりたい」

「自分のなかでサッカーのレベル、パフォーマンスのレベルを設定してあり、引退を決めた理由として、自分のベストのレベルに到達できていないという疑問点があった。来年も1年間のオプションが残っているが、ベストコンディションに到達できなくなるのなら、今のレベルでサッカー人生を終えたいと思い、引退を決めさせてもらった」

「日本のサッカーは本当にエキサイティングだった。ここのリーグは選手、サポーターに対して、本当にエキサイティングな時間を与えてくれる。僕はベストを尽くすという思いで、ここにやってきた。昨年、横浜FM戦でゴールを決め、チームの残留に貢献できて本当に良かったと思う。そうした自分の功績がサポーターに残ってくれていると嬉しい」

「選手としては引退するが、だからといって、クラブを離れるつもりはない。この先、竹原稔社長のおかげでアドバイザーとしてチームに残る。鳥栖の成長のため、自分ができることのすべてをやってきたい。鳥栖をもっともっと大きくして、Jリーグ、日本のサッカーを世界に広げていきたいと思う」

「今までサポートしてくれた家族や、日本のサポーター、すべての方々に感謝したい。日本の方々は、本当にリスペクトの気持ちを持って接してくれた。また、日本という国は本当に素晴らしい場所がある。だから、これからも日本に残って、学べるところを学び、様々なことを知っていきたい」

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