友人と飲んでいるときに、後輩から仕事に関する確認のメールが。メールを返さなきゃいけないけど、同席している人にも配慮したい。このようなシチュエーションを描いた漫画がTwitterで注目を集めています。作者は漫画家のニコ・ニコルソンさん。優しくて、がんばっている人たちの、日常のひとコマです。

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 ある休日、ニコさんと友人は居酒屋にいました。しょうもない話で盛り上がっていたとき、友人に対して仕事のメールが。「ごめん、ちょっと返信だけしていい?」と友人はPCを取りだし、キーボードをたたき始めました。

 「後輩がさ、いちいち私に確認してくるんだよね」「少しは自分で考えて動いてくれないかな」――友人はメールの内容について話しはじめ、だんだんいら立ちが出て、愚痴になってしまいます。「ごめんね、せっかく飲んでるのに」と謝り、またキーボードをたたき始めました。

 友人は唐突に「私やさしくない」とつぶやきます。後輩も気を遣って聞いてくれているかもしれないのに、いら立ってしまったことで自己嫌悪に陥ったようです。「やさしくなりたい」とつらそうな表情でつぶやきます。もうしばらくキーボードを打っていると、また「ごめんね、せっかく飲んでるのに」という同じ謝罪の言葉が。

 ニコさんにいちいち謝罪しながら、それでもメールを書いているあたり、気持ちに余裕がないのでしょう。同じく、いちいち確認してくるという後輩も、余裕のない中でがんばっているはず。「やさしくなりたい」という言葉の裏には、そのような事情があるのかもしれません。ニコさんもそう考えたのか、友人を応援したくなったようです。「私も君にやさしくありたいわ。食え食え、エイヒレを食いながら打て」

 ニコさんはこの漫画に「私のまわり、がんばってる人ばかりなのでどうかなまけてほしい」というコメントを添えています。実際のところ、がんばっている人ほどこのようなシチュエーションで仕事モードに入ってしまいそうです。そしてその責任感は、相手を困らせたくないというある種の「優しさ」にもとづいているのではないでしょうか。そのことを意識した上で、うまくバランスを取れたらいいのですが……。

 読者からは「文句言いつつも、すごく丁寧に即返信してる時点で、超超やさしいですよね」「泣きそうになった…。先輩は十分やさしいです…」と、優しさを称賛する声が寄せられています。

 ニコさんは現在、認知症テーマにした学習マンガマンガ認知症』を連載しています。Webちくまから閲覧できます。

画像提供:ニコ・ニコルソンさん

文句を言ってしまう自分を「やさしくない」と思って……