思わずため息をついてしまう毎日を、一変してくれる瞬間がある。

その瞬間は、家族や友人、ペットなどがもたらしてくれることが多いが、時には思いがけない人物がもたらしてくれることもあるようだ。

初めは迷惑な乗客だった

6月17日、米ニューヨーク州在住の弁護士ジョエル・ワースハイマーさんは、疲れ切って地下鉄に乗り込んだ。

その日だけではなく、その週はとにかく辛いものだったそうだ。

そんな彼の車両に乗り込んできたのは、上半身裸の乗客。しかも、スピーカーを手に持ち、音楽をイヤホンもせずに聞いている。

そんな人物と電車に乗り合わせたら、誰だって「ついてない」と感じることだろう。ジョエルさんも最初は「そんな気分じゃないよ」と思ったそうだ。

しかし、そんな迷惑な乗客が、ジョエルさんの心をとらえた瞬間を生み出したのだ。

その瞬間をおさめた動画がこちらだ。

Had a really tough week and tonight I was the subway and some guy walks between train cars, shirtless, bumping a speaker. I wasn’t in the mood for Showtime particularly. But sometimes people and life surprise you and a little magic happens. pic.twitter.com/S7o4282SOS

Joel Wertheimer (@Wertwhile) June 17, 2019

男性のスピーカーから流れているのは、バックストリート・ボーイズの大ヒット曲『アイ・ウォント・イット・ザット・ウェイ』。ノリノリで口ずさむ男性に引き寄せられるように、一人また一人と歌いだし、サビの部分に入ると、歌声はさらに大きくなった。

歌っていない乗客も笑顔になっている。必ずしも上手だとは言えない合唱だが、別々の場所から来て別々の場所に向かう人々が、その瞬間を一緒になって楽しんだのだ。

ジョエルさんも撮影を途中で止めて、一緒にこの瞬間を楽しむことにしたのだという。

投稿の中で彼は「人々や人生には、時々驚かされるものだ。ちょっとした奇跡っていうのは起こるんだよ」とコメントしている。

3万人が「いいね」

このツイートは、投稿から5日間ほどで9500件を超えるリツイートと、3万2700件を超える「いいね」を受けている。

返信には「これがニューヨークだ!」「生まれ育ったLAも、今住んでいる東京も大好きだけど、ニューヨークにはほかの場所にはない特別なものがあるよね」「雑貨屋でもある」など、この光景がニューヨークならではのものだという声が多数寄せられている。

似た経験をした人からの投稿もある。

Not bad… My #nyc #subway #singolong was next level. A lot of peoples days were made that day. Many telling me it was the most fun subway ride of their life. pic.twitter.com/QfqlhL48FD
— Bads (@badsofficial) June 20, 2019

「人間ってものが信じられるようになった」「私も気持ちが落ち込んでいたんだけど、動画を見たら元気になった」「もっと見たかった」など、400件を超える返信が寄せられており、多くの人々がこの動画を楽しんだようだ。

明らかにヤバそうな奴が電車に…身構えた弁護士の予想を裏切った奇跡の瞬間